☆104 気がしただけ。 ページ28
各ポイントを回ってゴールが近づいてきた。
相変わらず成瀬はお化けが出たら叫んで、何も出てこないときは黙り込んでいた。
俺はお化けには特に動揺もせずに怖がる成瀬を見て笑っていたｗ
たぶん本人は俺が笑ってることに気付いてないと思うけど。
ゴールが近づいてきたことでお化けが出てこなくなった。
これじゃあただの沈黙が流れてしまうだけ。
そう思った俺はなんとなく成瀬に話しかけてみた。
「…もうすぐゴールだな。」
「…。」
無視。
まさかの成瀬からの無視だ！
こいつ…なんで無視しやがる？
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成瀬は…俺のこと嫌いだろうか。
だから、俺と繋いでいる手も震えているのか？
だから、俺を無視したのか？
まあ…俺は成瀬に酷いこと言ったんだから…。
俺のこと嫌いになって怖がるのは分かるよ。
正直、あの小学6年生の冬に俺が成瀬になんと言って傷付けたのか覚えていない。
とにかく酷いことを言ったよな。
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そして…
こいつの様子を見てて思ったこと。
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成瀬は翔が好きなんじゃないか？
翔といるときは楽しそうで…笑顔も多くて。
翔は優しいし、面白いし、男気があって頼りになる。
そんな翔と一緒に過ごして好意をもつのは当たり前だと俺は思う。
翔は本当に良い奴だ。
唯一俺がなんでも話せる信じれる親友。
俺は、翔が成瀬のことを好きってことを知っている。
もし…もし本当に成瀬もあいつのことが好きなら。
俺は翔に協力して2人をくっつけたいとも…思う――――かな。
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そんなことを思っている俺が、成瀬と手を繋いでいていいのだろうか。
でも…なんか今更離すことなんてできないし。
なんか…離したくないと思ってしまう。
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だから俺は歩幅を大きくして早歩きをし始めた。
ゴールまでもう近いんだし。
早くゴールに行って成瀬を自由にしてやろうと、思ったからだ。
きっとゴールには…翔が心配して待っててくれるから。
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成瀬のことを大切に想って、本気で好きでいる翔が…
こいつのことを待っててくれてると思うから。
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でも成瀬は…
俺の早歩きに一生懸命ついてきながらも…
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手に力を入れていて、何か抵抗しているようにも思えた、
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―――――気がしただけ。
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Nanampool(プロフ) - めっちゃいいです♪ (2012年10月17日 17時) (
レス) id: a85a38be95 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - みーさん＞応援ありがとうございます！これからもよろしくです＾＾ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - フウカさん＞嬉しい言葉ありがとうございます!!応援してくれたら私は頑張れますよっ♪ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - 忍さん＞お久しぶりです！両方とも、皆様の期待に応えれるように更新頑張りますよ！☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - もふさん＞ありがとう！＾＾応援なんて、嬉しいです！☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚季 | 作成日時：2012年2月9日 18時
