まだ続いていた私の初恋。3 【名前変換オリジナル】

☆98　負けたくない。　 ページ22

「うへぇ〜…肉食い過ぎて気持ち悪い…。」

「バカ。だから俺は脂っこいのが嫌いなんだ。」


「翔くん大丈夫…？」


今、私たちはバスに乗ってゆらゆら。

心霊スポットへ移動して、肝試しをやるためだ。
お化け役は…なんか沖縄の変な団体さんが協力してくれるらしい。

あぁ…怖いの苦手だけど、肝試しは楽しそうなんだよね。


「A…俺のこと心配してくれるのはいいけど、成瀬さんは風邪大丈夫なの？」

私の後ろに座っていた翔くんが弱々しい声で問いかけた。

「私は頭少しボーッとするくらいだから大丈夫だけど…翔くんのほうが辛そうだねｗ」


「俺は大丈夫！そのうち治るぅ〜…ぅへっ…。」

「そっか…？」


あんな弱々しい姿、翔くんじゃないよぉ〜…。


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そして、心霊スポットについた。


18時56分なんだけど…夏だからまだ少し明るいなｗ

バスから降りてクラスごとに集まった私たち。


あ、私みたいな実行委員は別で集合。
肝試しは実行委員が企画した活動だからね。

「じゃあ！どういうグループでポイントを回っていくか発表するぞ！」


先生が発表し始める。

本当は男女のペアで回りたいが…人数が多いので5､6人のグループになった。

そのグループは、もちろんクラス関係なしのグループだ。

そして、6コースあって6つのグループが一斉にスタートできるようになっている。


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なんか…変な予感が私の脳裏に浮かんだ。


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まあ、まさか違うよね。


「4グループ！藤崎、中堂、早野、永井、成瀬。」


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「ぃやったぁ！圭、成瀬さん！同じだよぉっ！」

「翔、怖くて逃げるなよーｗ」

「逃げるかっつーの！」


「A、あたしと同じだねっ♪」


「圭〜っ！うちと同じだね…めっちゃ運いいね！」


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アハハ〜ｗ


そのまさかって感じ。
誰か仕組んでるんじゃない？ｗ


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神様は、


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そんなにもこの5人の想いを巡らせたいのだろうか…。


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私は、圭くんが好き。


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千晴なんかに負けたくないっ…。

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