☆88 助けてくれたのは。 ページ12
それから、おんぶされたまま頂上に着いた。
待っていてくれた先生と一緒に車で下山した。
そして、2人とも雨に打たれたから…風邪を引いてしまった。
だが、軽い風邪だったので家に帰ることは避けれた。
3日目は、2人でずっとホテルにいた。(保健の先生もいたよ。)
活動ができなくてつまらなかったけど、圭くんと一緒にいれて嬉しかった。
普段はあまりしゃべることがない私と圭くんだったが、修学旅行のおかげでだいぶ仲が深まった。
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「成瀬…!…成瀬!!」
「成瀬さん!」
「A!!」
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あ…れ?
私は目をゆっくりと開いた。
「成瀬さぁーん!よかったあ〜ぁ!」
「A!!」
そう言って、私の手を握ってきたのは翔くん。そして私に抱きついてきたのが姫華ちゃん。
私が寝ていたのは近くの海の家。
私…生きてるんだ。
無事だったんだね…。
よかった。
クラゲに刺されたのも、毒性が高くないやつでなんともなかった。
というか…夢か。
夢の中で小学校の頃の修学旅行のことがでてきた。
夢だったけど、あんなことがあったのは事実。
あの時、あなたのことが好きって気付いたんだ。
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というか…私、どうやって助かったの?
溺れて…何かに腕を捕まれて…眩しい太陽を見て…
なんとかビーチについて…何かが唇に触れて…
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そう…何かが唇に触れて…
私は自分の唇に人差し指を押しつけた。
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その時。圭くんと目が合った。
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あなたはバーッと顔を赤くしてすぐ私から目を逸らした。
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まさか…違うよね。
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人工呼吸…
言い換えるとキス、とか…違うよね。
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なんでこんなことになっちゃったんだろ…。
でも、あなたが助けてくれたことは事実だよね。
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ありがとう――――て言葉にして伝えたいな。
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Nanampool(プロフ) - めっちゃいいです♪ (2012年10月17日 17時) (レス) id: a85a38be95 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - みーさん>応援ありがとうございます!これからもよろしくです^^ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - フウカさん>嬉しい言葉ありがとうございます!!応援してくれたら私は頑張れますよっ♪ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - 忍さん>お久しぶりです!両方とも、皆様の期待に応えれるように更新頑張りますよ!☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - もふさん>ありがとう!^^応援なんて、嬉しいです!☆ (2012年3月5日 21時) (レス) id: 938c248c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚季 | 作成日時:2012年2月9日 18時