大好きだから……3 (ページ9)

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Aside

あ「健永くん…お兄ちゃん…死んじゃった…泣」

千「何も言うな。今は気が済むまで泣いていいから。」

私が泣いてる間ずっと背中をさすったりトントンしてくれた。

あ「最後にもう1回…大好きって…ありがとうって伝えたかった…なんで…なんで何も言わないで行っちゃうの…泣」

千「A…」

あ「ごめん健永くん…」

千「大丈夫だよ。俺のことは気にするな。」

気づいたら健永くんも泣いていた。

電話を切ってから2時間以上経っても涙は止まらず、健永くんはずっとそばにいてくれた。

あ「ありがとう…伝えたかった…」

千「…今からでも間に合うと思うよ。」

あ「…え？」

千「お兄さんは絶対Aのそばにいると思うよ。だから、いつでも伝えられると思うよ。」

あ「お兄ちゃん…なんで…早すぎるよ…でも…私のこと応援してくれてたんだってお母さんから聞いたよ…私…頑張るから…今までありがとう…ほんとにほんとに大好きだよ…これからもずっと見守っててね。」

窓の外から誰かに見られてるような気がした。

千「きっと届いたよ。お兄さんはずっと見守ってくれるから大丈夫。」

あ「うん。そんな気がする。健永くんありがとうね。長い時間。ごめんね」

千「大丈夫だよ。今日はもうリビングとか行かなくても大丈夫だから。俺も一緒にここにいる」

あ「ありがとう。」