大好きだから……3 (ページ32)

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千賀side

Aに見られてると思うとどんどん熱くなる体育。

でも俺もAを見たいわけで…笑

ちょっと見てたら顔面にボールが当たってその勢いで倒れた。

慌てて駆け寄った時、Bがなんで来るんだよって言った声が聞こえた。

そういうことか。Bは前に俺に言いよってきたことがあった。

Aのことが気に食わないんだと思う。

とりあえずAを保健室に連れて行って、Bの所に向かう。

千「あ、玉！ちょっと保健室に行ってくれない？Aが1人になっちゃうから！」

玉「分かった。宮田？あれ？いなくなっちった、まーいいや」

ダッシュで体育館に戻る。

ガラッ

B「あ！健永くん！Aちゃん大丈夫ですかー？」

A「私のボールのせいで、ほんとにごめんなさい！」

千「あ？お前らよくそんなこと言えるな」

B「えっ」

千「わざとやったんだろ？」

A「そんな…わざとなんかじゃないです！」

千「じゃあなんで俺がAの所に駆け寄った時になんで来るんだよって言ったんだよ」

B「それは…その…」

千「ふざけんな。もう二度とAに手出すんじゃねぇぞ。この撮影ももう終わりだ。」

A「健永くん…ごめんなさい！ほんとにごめんなさい！」

千「そんなに謝ったところで何になるの？お前らがやった事がどれだけAを傷つけたかわかってから謝れ。口だけの謝罪なんかいらねぇから。」

B「私…健永くんのことすごく好きなのに…なんで…なんでAなの…」

A「私だって健永くんに会うためにアイドルになったようなものなのに…」

千「そんな気持ちでアイドルやってんだったら今すぐやめろ。てかこんなことするやつのこと俺は好きにならねぇから。」

それだけ言って保健室に戻った。