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せりしゅんside
久しぶりに会ったAの顔はパンパンに腫れていて、泣いてたことがすぐにわかった。
せ「ここだと疲れちゃうから部屋行かない?」
あ「うん、ごめんね」
せ「全然だよ。行こっか」
部屋に行き、ベッドに並んで座る。
あ「お姉ちゃんがね…お姉ちゃんが…っ」
まぁ察していたけど、ほんとにそうだと分かるとより辛くなる。
俺はAの肩をゆっくり抱き寄せた。
せ「何も言わなくて大丈夫。辛いな。」
肩をさするともたれ掛かりながら泣いている。
少しは気を許してくれたかな…
だんだんと泣き止んできた。
せ「落ち着いてきた?」
あ「うん、ありがとう。」
せ「よかった、ねぇ、見てほら。俺の中にAがいるよ。」
あ「私も自分でびっくりしたんだ」
せ「もしかしたらお姉さんがこうしてくれたのかもよ?」
あ「そうかもしれない…なんかそう考えたら元気出てきたかも。」
せ「ほんと?よかった〜。お姉さんはきっといつでもAの味方だから大丈夫。強く生きようね。」
あ「うん!ほんとにありがとう」
せ「学校に来るのもゆっくりでいいからね。俺はいつでも待ってるから。」
あ「私も早くしゅんくんに会いたいから、なるべく早く行けるように頑張るね。」
せ「あ、じゃあさ、毎晩電話しない?」
あ「したい!」
せ「よし!じゃあ今日の夜からね。楽しみにしてるね」
あ「私も楽しみにしてるね!」
少しずつ元気になってきてくれて、すごい嬉しかった。
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ゆーみん - 初々しいですなぁ (2020年10月6日 21時) (レス) id: 1767363814 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉千lover | 作成日時:2019年10月6日 23時