新しい恋 (ページ19)

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Aside

その日の夜、お母さんから電話があった。

母｢もしもし、お姉ちゃんが危ないかもしれない。｣

あ｢えっ…｣

母｢今からAのこと拾って一緒に病院行くから準備しといて！｣

あ｢分かった｣

そして、1時間ちょっと経ってから両親が迎えに来て、そのまま1時間半くらいかけて病院に行った。

着いた時間は夜中の3時だった。

しかし、到着するのがやはり遅かった。

医｢最善を尽くしましたが、助けてあげることが出来ませんでした。お悔やみ申し上げます。｣

母｢最期までありがとうございました。大変お世話になりました。見届けられなくてすみませんでした。｣

医｢顔みてあげてください。｣

1番の話し相手が姉だったし全てを話せるのが姉だった。

なにか相談をすれば的確なアドバイスをくれて、嬉しいことも悲しいことも全て共有してきた。

そんな姉がいなくなって私はどう生きればいい？

心の拠り所が無くなった。

姉の顔を見た瞬間涙が止まらなかった。

もう立ち直れないかもしれない、このまま私も一緒に死んでもいいとも思った。

とりあえずお母さんとお父さんも今日は仕事を休むみたいで、3人で一緒に家に帰った。

母｢A、辛いのは凄くわかるけど、お姉ちゃんの分までしっかり生きなさい。Aがいつまでも泣いてると、お姉ちゃんも死にきれないと思うよ。きっといつもそばにいてくれてるから。｣

その日はお母さんがずっと一緒にいてくれた。