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せりしゅんside
ここに連れてきてくれたのは、Aが俺と一緒に共有したい何かがあるのかもしれない。
Aは俺のことどう思ってるかわかんないけど、この場所を教えようと思ってくれたってことは普通より上にいるのかも。
あ「ねぇしゅんくん。自分勝手な事言ってもいい?」
せ「いいよ」
あ「私ね、しゅんくんのことが好きなのかもしれない。」
せ「え?」
あ「でもね、多分今の私じゃしゅんくんとは釣り合わないし、傷つけてしまうと思う。この間みたいに。」
せ「この間?」
あ「しゅんくんのこと突き飛ばしちゃったじゃん。実はね、理由があるんだ。」
Aがゆっくり震えた声で話だした。
あ「私ね、中三の時に無理やり付き合わされて、たくさん嫌なことをしてきた彼氏がいたの。いっぱい脅されて、殴られた時もあった。別れたくても別れられなくて、ほんとに辛かった。そこから男の人と関わらなくなって、触れられるのが怖くなったの。でもね、しゅんくんは違った。優しいしかわいいしかっこいいし。それだけど急に触れられた時はびっくりしちゃった。でもね、高校に入って私に話しかけてくれた男子しゅんくんが初めてなんだ。だからすごい嬉しくて、好きになったんだと思う。」
Aから出た言葉一つ一つに心が痛む。
そして、俺のことを好いてくれていること。何よりも嬉しかった。
せ「俺も実はAのこと好きだよ。でも付き合って欲しいとはまだ言わないでおくね。俺の気持ちを知っといてくれれば今はそれで十分。」
あ「ありがとう。早くしゅんくんと釣り合えるように頑張るね。」
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ゆーみん - 初々しいですなぁ (2020年10月6日 21時) (レス) id: 1767363814 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉千lover | 作成日時:2019年10月6日 23時