ep15 ページ16
中間考査も終わり落ち着いた頃。
最近なんだかえいちゃんが私に対して冷たい。
いや、これが普通なんだろうけど昔と比べたら冷たく感じるのは確かだ。
いつもの様に冗談を言う回数が減ってしまった。
私何かしたかなあ…
思い返してみたが、特に何も無い。
好きだからこそ余計心配で、
嫌われたくない
眼中に入りたい
もっと笑い合いたい
なんていう欲望が湧き出て止まることを知らない。
こんな日が続いたので耐えられなくなった私は、そらに相談することにした。
その日の放課後。
「ねえそら」
そ「ん?」
「最近えいちゃん私に対して冷たい気がするんだけど、そらはどう思う?
そ「…そうかな?俺はあんまり思わないけど。」
そ「もしそうだとしても中学の時にもそういうことあったから不思議じゃないと思うよ、だから気にすんな」
そ「でもさ、何が不安なの?アイツが冷たくてそんなに嫌?俺に相談して来る程。」
前にも同じことがあって気にしなくていい事、なのだと知った私は安心したからか、いっその事言って相談にのってもらおうと踏み切った。
「実はえいちゃんが好きかもしれないの」
今考えてみると、言わなければ良かったと後悔する。
3人の関係が崩れてしまう危険性を考慮していなかった。
ただ、
そらはえいちゃんと仲良しだから色んな事を教えて貰えるかも
そらは私の『親友』
っていう理由で、バカな私は心地良い放課後の教室という空間に爆弾を投下した。
そらは少し驚いた様子で黙ってしまった。
このまま沈黙が続くかと思ったが、そらが口火を切る。
そ「そっか。アイツはたぶんお前のことが好きだよ」
「え?」
そ「ごめんこの後用事あるんだ、続きはまた今度で!」
話し始めたと思ったらそそくさと教室を出ていってしまった。
えいちゃんが私のことを好きってどういうこと?
このそらの言葉が頭ん中をグルグル回って離れなかった。
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作者名:ゆずゆ | 作成日時:2019年4月28日 22時