最低な優柔不断。 ページ6
〜コンビニ〜
結局寝れなくて來智も寝れなくて一緒にコンビニに来ちゃった。
來智 ｢チョコでも食べる？｣
A ｢……。｣
來智 ｢A〜？｣
A ｢へ！？あ、うん！！｣
店内ラジオ ｢さぁさぁ！アイドル応援メッセージのコーナーです！今回はHiHi Jets 作間龍斗さん宛に届いてるお手紙ですよー！｣
A ｢…！｣
龍斗への応援メッセージ…
店内ラジオ ｢いつも応援してます。龍斗くんのキラキラしている姿が大好きです。これからもデビューに向けて頑張ってください。…このラジオ聞いてるといいですねー！｣
A ｢…。｣
改めて自分に罪悪感感じる…。
ごめんなさい…龍斗…。
來智 ｢A、先に出てて？会計するから｣
A ｢うん。わかった。｣
龍斗にはデビューっていう夢がある。私がいたらきっとその夢は叶わない。…だけど願うのであれば遠くから見守らせて。キラキラしてる龍斗をこれからも私に…。
A ｢…ちがう。｣
私が見たかったのは龍斗とプライベートでいる時の笑顔だ。あの笑顔に安心して落ち着いて幸せを感じていた。アイドルの作間龍斗も好き。だけど私が一番好きなのは私といる時の作間龍斗だったんだ…。
A ｢…そっか。｣
私、いつの間にか龍斗の事を好きになってたんだ…。
A ｢初恋…失恋しちゃった…。｣
最悪の形で終わっちゃったな。初恋…。
でも私はこれからも龍斗を応援できるならそれで幸せだ…。私は作間家の人間であって作間家の人間ではない。ただの…ただの…
A ｢蒼崎Aだ。｣
…これは夢だったと思い込んでこれからやり直そう。私のためにも…龍斗のためにも…
A ｢…ｸﾞｽﾞｯ。心では分かってるのに分かってるのに…。｣
…一緒に居たい気持ちがまだ止まらない…。
…ああ。私って。
A ｢最低な優柔不断だ…。｣
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作者名：ゆずりんご | 作成日時：2021年3月1日 19時
