それでも〜龍斗side〜 ページ5
澟 「龍斗。どこに行くの。」
龍斗 「澟…。」
澟 「龍斗と落ち込んでると思ってケーキつくっ」
龍斗 「ごめん!今急いでるんだ!」
澟 「ちょっと待って!」
龍斗「…!」
こんな時に…なんで腕なんて掴んでくるんだよ
澟 「どこに行くの?お願い。答えて。」
龍斗 「後でじゃ」
澟 「今言って!じゃないと離さない!!」
龍斗 「…っ。Aのところ!」
澟 「…っ!なんなの…。なんなのよ!!!」
龍斗 「は?」
澟 「あんなことされといてまだあの子がいいの!?私、あの子なんかよりずっと昔から龍斗のことも知ってて龍斗のことが好きなのに!」
龍斗 「…っ!?」
澟 「ねぇ!どうして!あんなの出されたくせになんでまだあの子なの!?なんで私じゃないの!?」
龍斗 「あれにも事情がある!それに俺はAが好きなんだよ!」
澟 「なんでそんなにあの子がいいの!?龍斗の夢は壊されかけたのよ!」
龍斗 「それでも俺は!それでも俺はAが好きだ!俺に見せてくれるあの笑顔を俺は守りたい!!」
澟 「…っ!?」
プップー!
優斗 「作ちゃん!まだ家の前にいたの!?乗って!!」
龍斗 「優斗!!なんでここに!」
優斗 「あゆみちゃんに携帯も財布も持たずに飛び出てったって聞いたから!歩いても30分以上はかかるでしょ!」
龍斗 「ありがとう!優斗!」
A…A…!!俺は今回の事だってなんとも思っていない。澟みたいに思ってる人もいるかもしれない。それでも俺はそれでも俺は…
Aが好きなんだ。Aの笑顔で乗り越えられたことも沢山ある。俺はAといたいんだ。
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作者名:ゆずりんご | 作成日時:2021年3月1日 19時