・亀甲貞宗の回想 ページ28
ご主人様！貴女にはボクガ、僕たちがいるから！行かないで！！側に居て。
その思いで勝手に体が動いた僕は、ご主人様を抱き締めていた。
後ろでは弟たちと、ご主人様の霊力をもった厚くん。この本丸で唯一ご主人様を主と認めた国俊くんも心配そうに見ていた。僕と同じでご主人様がどこか遠くに行ってしまいそうな、そんな気がしたからだと思う。
これからお決まりの台詞を言う君を敵陣に一人放り出すことになるんでしょ？
僕の頭を撫で、手早く結界を張られてしまった。
「な、主さん！！/大将！？っ大将！！」
二振りが叫んで、結界を叩く。でもこうなったら見守る事しかできない。僕は静かに祈った。
そしてご主人様の「ごめんね」が聞こえ、黄色から透明な結界に変わり、こちらの声は届かなくなった。
「主さん/大将･･･。」
自分の声が届かないとわかったのか、二振りは叫ぶのを止めた。
「厚、国俊、心配なのは分かる。俺たちも何度も経験してきた。目の前で切られてもなにもさせてくれない。見守る事しかできないんだ。
この結界も、俺たち刀剣は解けない造りになっている。主が死んでも、絶対解けない。だから、何があっても耐えてくれ。」
手をきつく握り、絞り出すように言ったコガネを僕は抱きしめる。
ご主人様。お願いだから死ぬような真似はしないで･･･。
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逢魔夕(プロフ) - NaAさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととっても嬉しいです(^^) (2017年7月26日 23時) (
レス) id: e1b3ba4770 (このIDを非表示/違反報告)
NaA(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きが 楽しみです！！ (2017年7月26日 21時) (レス) id: 9e11f50eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢魔夕 | 作成日時：2017年7月26日 12時
