五十ノ弐 ページ27
その言葉に、一緒にいた刀剣達は青ざめた。もういい、お前の声は聞き手聞きたくないとう様に耳を塞ぐ。
「今までの嘘、この僕が見抜けナイわけないデショ？小さなノイズが、大きなノイズがある中で過ごすのは辛かったヨ。ダッテ、」
結局誰も、正直に話してくれないんだから。
その言葉にコウは抱き付いてきた。腐っても長男のコウは、よく暴走しかける僕を止めてくれる。
「「兄さん/亀甲さん･･･。」」
「･･･そうだね。僕には君達がいた。ゴメんネ？僕は大丈夫だヨ。ここで僕の処刑を見届けて、」
コウの頭を撫で元いた場所に座らせる。ここで出会った二振りも、今じゃ大切な守るべき者。コウの悲しそうな顔を見ないように手早く四振りに向かい結界を張った。
「な、主さん！！/大将！？っ大将！！」
国俊と厚は結界を叩き叫ぶが、貞宗兄弟はただ静かに、祈るようにこちらを見る。結界をもう一段階強くし、向こうの声を僕らに届かなくした。
「ゴメンネ。コウスルしか君タチを守レナイんダ。」
僕はそう言い、"敵"に向いた。
「コウナルダロウって。僕は分かっていたンダ。
ネェ？明石国行様。僕の一番近くにいて、一緒に過ごしていた君は僕の事、イッタイ頭の中で何回殺したンダロウネ？」
明石の顔が歪む。
「日本号様。顕現して僕の頭を撫でてくれたとき、今なら頭を潰せるって思ってたデショ？
御手杵様も、会ったときに殺しとけば良かったって今も思ってるデショ？」
そっぽを向いていた二振りは、こちらを向き、獲物を捕らえようとする目を向ける。
「三日月宗近様。か弱い演技、お疲れ様デス。もういいですヨ？」
「あなや、ばれておったか。」
どこの本丸にもいる絶対的覇者の顔に戻った三日月。
「君タチは、前の主も人間ダッタ事も忘れ、前任を人間の全てと思い込んだ哀れな幼児なんだネ？信用せず、させたと思い込ませて殺そうって算段ダロ？もう飽きたんだよネ。ソウイウノ。
僕も、敵だって分かってるから僕は端から信用してないヨ。」
僕が言い終わったと同時に立ち上がった今剣。
「いいたいことはいいましたか？にんげん。」
「アァ、やっとキミのノイズが消えた声が聴こえたよ。今剣様。
アナタガタにボクハ倒セナイヨ？」
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逢魔夕(プロフ) - NaAさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととっても嬉しいです(^^) (2017年7月26日 23時) (
レス) id: e1b3ba4770 (このIDを非表示/違反報告)
NaA(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きが 楽しみです！！ (2017年7月26日 21時) (レス) id: 9e11f50eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢魔夕 | 作成日時：2017年7月26日 12時
