五十・小さな少女の回想 ページ25
女の子がいました。
齢五つ程の小さな女の子が。
その子は生まれつきの奇怪な髪のせいで、両親から疎まれ、蔑まれていました。
幼いながらに『自分は要らない子だ』わかっていたようで、知らぬ間に目が真っ赤に染まっていました。
そんなときあらわれた綺麗で妖艶な男女が少女を救い愛してくれると言いました。
その男女は純粋で綺麗で大きな霊力を欲していた異形の鍛冶師で、少女の骨血で凶器の鎌を再刃し、異形の刀を五振り打ち直しました。
その男女は少女の小さな体に短刀を残し全て封印しました。
少女は短刀を抱き締めながらその場所を後にし、祖母のいる鬼の鍛冶師を祀る神社へと逃げ込みました。
自らの実父母から逃げるように。
少女が齢七つの時、祖母が天に旅立ちました。
少女は泣きませんでした。
祖母の葬儀が終わった後、少女は時の政府という場所に連れていかれました。
審神者になれと言ってきた腹黒い役人を殺してしまったが、また引き取ってくれた人がいました。
「僕も君と同じ。だから居場所を作りたい。協力してくれるか？」
少女はそれから、己の身が朽ちそうになっても動き続けました。
切られても、呪われても、三振りの刀剣と共に"ブラック本丸"を救い続けました。
そしていつしか、少女に目耳無という名が付き、審神者の中では噂のようにその少女の名が広がって行きました。
闇深し少女と堕ちた刀剣達はどこへ向かうのでしょうか。
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逢魔夕(プロフ) - NaAさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととっても嬉しいです(^^) (2017年7月26日 23時) (
レス) id: e1b3ba4770 (このIDを非表示/違反報告)
NaA(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きが 楽しみです！！ (2017年7月26日 21時) (レス) id: 9e11f50eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢魔夕 | 作成日時：2017年7月26日 12時
