明けましておめでとうございマス ページ14
ゴーンゴーンと、時の政府に設置してある鐘がなる。はー、今年もゆっくりできなかったな･･･と血に濡れた頬を拭う。僕は仕事で別本丸にいて、数分前に片付いたところだ。
「主！年開けたな！」
「「「今年も宜しくお願いします！」」」
自分達の仕事を終え僕の元へ帰ってきた貞宗兄弟が口を揃える。
「明けましておめでとう。今年も頼むよ、愛しの刀剣たち。」
ぎゅっと抱き締め、政府に戻った。
･･･
こんな血濡れの姿じゃミツや歌仙がうるさいから裏から入って離の風呂に入ろう。
母屋はまだ明るく、見た目子供の短刀達も今夜は呑み歌い明かす事だろう。クスリと笑い離れに入った。
服を脱いだあと包帯を着けたまま白装束を着、シャワーで体を流す。
「あったけ〜〜あ゛ぁぁ」
シャワーだけでも満足だ。頭と体を洗い湯船に浸かろう、と思ったが早くあの子達のところへ行きたいと思ってしまったので早々にあがる。
･･･
徐々に消えていく刀傷にほっとして新しい包帯を巻いてジャージを着る。冬になったら浴衣になれないのが悲しい･･･。浴衣は楽だから好きだし。
そのあとは、ポチ袋に小判を入れる作業を短刀から薙刀まで全振り分終わらせて母屋に顔を出す。
まではいかず、そのまま文机で寝てしまった。
･･･
目が覚めると布団の上で、腰あたりになにやら違和感と不自然な膨らみと布団の山があった。それをそうっと捲る。
「･･･っふははは、愛されてるねェ僕は幸福者だ。」
腰あたりに抱きついているのは愛しの懐刀の三振り。不自然な膨らみと布団の山は甘えたな短刀達と大きくて小さな大太刀が幸せそうに眠っていた。
「蛍丸、愛染･･･里月はん、起きたん？」
「あぁ、明けましておめでとう。国行」
「おめでとうございます。燭台切はんが雑煮やらなんやらできたから起こしてきぃ言うてはりましたで。」
その声に短刀達はガバッと飛び起きた。
「主/あるじさま/主さん/大将/主君/里月さん、明けましておめでとうございます！」
皆布団の上で正座して頭を下げた。
「明けましておめでとうございます。今年も宜しくネ。
さぁ、ミツのお手伝い沢山できた子からお年玉渡そうかね。」
そういうと我先にと飛び出した刀剣に笑い、昨日用意したポチ袋を持って母屋へ行く。
「明けましておめでとう！皆！」
―――――――
『明けましておめでとうございます！！』
今年も僕がなにしたって言うのさ！を宜しくお願いします！
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逢魔夕(プロフ) - NaAさん» ありがとうございます！！そう言っていただけるととっても嬉しいです(^^) (2017年7月26日 23時) (
レス) id: e1b3ba4770 (このIDを非表示/違反報告)
NaA(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続きが 楽しみです！！ (2017年7月26日 21時) (レス) id: 9e11f50eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢魔夕 | 作成日時：2017年7月26日 12時
