【ヒロアカ】失敗作少女はヴィランとともに 2 (ページ15)

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番外編お出かけページ15

死柄木side
時は初めの雄英高校襲撃から少し前に遡る______

A「ね、弔くん…明日！お出かけ！しようよ」

『おで…かけ？なんで…もし見られたらまずいだろ…』

ある日、突然Aがお出かけ…をしたいと言い出した。雄英高校に襲撃したら、顔がバレて外に出にくくなるから…という理由らしいが…

A「…んー…弔くんとカフェとか、ゲームセンターとか、行ってみたい…んだけどなぁー…

だめ？」

『…いいよ…』

オレはAに甘いのだろうか…結局OKしてしまった。

いや、それにしても、あのだめ…は可愛すぎるだろ…あれでダメって言える奴はいるのだろうか…

翌日_______！

A「しーくん！こっち！こっち！」

『ちょっ…とまって…A…じゃなかった…(昔の夢主)…』

A「うわぁ～！どれも美味しそう！」

オレとAは、2人で大型のショッピングモールに来ている。念のため、雄英からはかなり離れた場所にある所のやつだ。

それに加えて、呼び方も変えている。俺は考えるのがめんどくさいので、任せたら、こうなった。しーくん…

違和感しかない。

A「ね、しーくん…どれにする？」

行きたがってたカフェに来れたからなのか、妙にAのテンションが高い。人混みが嫌いなのと、その高いテンションについていくのでもう疲れた。

『……これ。』

俺は適当に飲み物を選んだ。すると、適当なのがバレたのか、Aがこっちを不満気な顔で見てくる。

A「…ちゃんと楽しんでるのー？と…しーくん…」

『……まぁ。』

軽く返すと、Aはぷんすかと怒っていた。

A「せっかく来たんだから楽しもうよ～…それとも、私といるの疲れた？」

『…テンションが疲れた。今日テンション高いよ…？』

そういうと、Aは、少しフリーズした後、ぼふん！と、顔を真っ赤にして、メニューで自分の顔を隠した。

A「～っ…///ご、ごめ…ん…

私、弔くんと出かけられたのが、う…うれしくって…

自分で思ってたよりも舞い上がってたみたい…」

『……』

そして照れて真っ赤になりながら「無自覚だー恥ずかしー…」と呟くA。呼び方も弔くんに戻ってるし。

その姿を見て、思わず吹き出す。

『ふっ…本当にAは…』

A「え？私は何？…」

その先は、言わないでおいた。

『(可愛いな)』

Aは誰にも渡さない。たとえヒーローになったとしても、永遠に、Aは俺のもの、だ。