第14話 出水side ページ15
Aが入ってから2年半が経った。
この2年半で変わったことは沢山ある。
１つ目。
｢あれ、太刀川隊の人じゃない？｣
｢本当だ！かっこいい〜｣
本当にA級になっていた。それどころかA級の1位。Aは約束通り俺達をボーダーのトップチームに連れてきてくれたのだ。風間隊も共に、A級は合わせて８チーム、玉狛第1も含めて９チームになっていた。
2つ目。
｢A先輩！ランク戦やろ！｣
｢弾バカ、俺達もやろーぜ。｣
｢いいよー10本ね。｣
｢誰が弾バカだ、槍バカ。蜂の巣にしてやるよ。｣
｢やったっ！｣
｢出来るもんならやってみろよ。｣
仲間が増えた。緑川なんてAに弟子入り。
米屋や緑川に限らない。奈良坂や辻、京介、空閑やメガネくん。
メガネくんに至っては俺が指導している。
３つ目。
｢公平｣
｢ん？｣
｢この後防衛任務だよね？｣
｢そうだな。程々にしとくか。｣
｢だよね、やっぱり｣
Aが俺の事を名前で呼ぶようになった。2年も一緒にいてかなり親密にはなれたようだ。
名前呼びとか、付き合ってるの？とかよく聞かれるけど(高校同じです)Aが名前呼びするのは俺に限った話ではない。
今の所名前呼びしてるのは空閑、緑川、三輪、俺、木虎、黒江、小南、雨取、歌川、俺。
三輪が許したのが意外だ、うん、意外だ。
４つ目。遠征に行った。
この時ほどAが頼れる存在になったのは初めてだった。Aだけが遠征経験者。故の落ち着きと指揮力の高さにはその場にいた誰もが感心し、救われた。
５つ目。俺とAは合わせて『最強のタッグ』と呼ばれるようになった。
Aが太刀川隊に入って暫く訓練を共にやっていた訳だが、よく分からないがとにかく相性が良かったのだ。言わなくても分かる、以心伝心というやつか、お互いを生かしあえる。2人で組めばもはや敵なしの状態になっていた。そこに太刀川さんが入るとますます最強になっていたわけだ。
Aのおかげでここまでこれた。本当に感謝で一杯だ。Aがいてくれて良かった。Aの方はまだまだこれからだと思っているみたいだけど、一瞬でもいいから
俺と一緒に戦えて良かった
とか思って貰えたら、嬉しい。
そう思ってもらえるように、俺も頑張ろう。
俺の思いは2年半の時を経て一層強くなっていた。
ラッキー隊員
加古望
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ゆずポン酢(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらえて嬉しいです！今後も作る予定ですが実はワートリ以外のアニメはあまり分からなくて…これを期に時間があれば観たいと思います。お気遣いありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月14日 0時) (
レス) id: db72870c64 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですもし他の作品を今後作る予定ならワールドトリガーの世界にトリップか転生したアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月13日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずポン酢 | 作成日時：2017年7月30日 0時
