青い監獄と護衛係と【ブルーロック】【呪術廻戦】

ごめん ページ21

…右膝前十字靭帯断裂…



確かこれは彼の、千切豹馬のおっている傷、



まだ、チームW戦が始まる前。



私は潔と千切の会話を盗み聞きしてしまった。



「お前に俺の何がわかんだよ」



千切豹馬…あまり話さないおとなしいことしか思ってなかったけど、




そんなの聞いたら少し同情してしまう、



これからは足の様子を入念に見るか…




なんて思ったことを思い出した。





今は後半が再開しているところ、



潔がどうやら裏切りに気付いたみたい…






これだから勘のいいガキは嫌いだよ(？)



…ごめん。





そして、鰐間兄弟も事実を告白。



完全にバレてしまったようだ。




現在12人対10人、



マズイ…チームZからすると最悪の状況だな…



なんて考えてたらチームWが一点、3-4になった



そして残り時間は約5分…



多分…結構やばい。いや絶対ヤバい。





でも、私はチームZを信じたいかな…



潔は、みんなはここで終わる人材じゃないと期待したいから。




まあ、チームWが負けろと思っているわけじゃないけど…




「走れ千切！」



「まだ終わってない！」




潔はそう叫ぶ、



そしてみんなも、チームZも、こんな状況でもだれ一人諦めてない。



チームWは勝つと確信し、チームZを煽っている。



「どけ！！！！」



そう言って潔は千切を勢いよく押し倒す。



そして、潔はまた走り出した、






…もしかして、潔暴走してる…？




でも、きっと、なにか考えがあるんだろう、



何をするのか、ワクワクしてる自分がいる。





…え？あれ…千切？




潔を集中して見ていたら千切が走り出していた。





…速い。



諦める理由を探しに来たと言っていた千切が、



熱くなっている、全力で走っている




凄い…凄い！




「ハンドでもファウルしてもいい！止めろぉぉ！！！！」




もう千切はゴール前、


キーパーは前に来て止めようとしている。





でも、千切は



















…ゴールを決めた。




「ピッピー！」





試合終了の合図が鳴る。



















ああ、サッカーって、私が思ってるよりも、



















『楽しいのかもしれない』

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