ゆるふわ毛玉本丸の日常 (ページ25)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:3,890 hit

愛染国俊の話ページ25

要するに、日頃から足音を消して行動せよということだ

｢まぁ、確かに俺達の方がそういうのは得意だな！｣

何となく格好良さげな響きにころっと騙される

それでいいのか愛染よ

何はともあれ、彼らの本丸生活は上々な滑り出しであった

部屋を整えて腹拵えをしたら、いよいよ初陣だ

歌仙や堀川を拾い、帰還後は鍛刀で大倶利伽羅が仲間に加わった

夕餉が美味だったのは言うまでもない

食後の軽い運動(大阪城地下)が終われば就寝である

毛玉本丸では、各自に１部屋個室が用意されている

しかし、しかしだ

皆、今日顕現したばかりで

今日が、審神者初日で

人数は未だ少なくて

つまるところ、誰一人として自室でおやすみ、なんてことにはならなかったのである

大広間で雑魚寝だ

大倶利伽羅と歌仙はやや渋い顔をしていたが

五虎退の虎にまとわりつかれた大倶利伽羅は、満更でもなさそうに大広間の隅に布団を敷き始め

小夜に手を引かれた歌仙は、やれやれしょうがないなと２人分の布団を用意した

そして大倶利伽羅は粟田口や毛玉に引っ張られて結局は大勢に囲まれ

歌仙が用意した布団は宗三に横取りされたのであった

(明日は枕投げとかしたいなー、歌仙に怒られるかなー)

などと考えながら、愛染は目を閉じる

人の身も悪くないと思った

尚、翌日やってきた後藤と枕投げをしたところ、何処からともなく現れた鳴狐に枕を没収された