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可愛いだなんて誰かに対して思ったのは何年ぶりだろう、久しぶりの感覚に懐かしさを覚える

折「はぁww笑った笑った、よしじゃあ1時間目国語やからみんな教科書だしてや〜」


笑ってたの…あなただけです。そう思いながら机の中からところどころ落書きがあったり破れている教科書を出した。


ま「じゃあ僕も授業あるので失礼します!センラさん頑張ってください!」


セ「はい!ありがとうございました!」


折原先生は教室から出ようとする相川先生に向かって綺麗にお辞儀をする。


国語教師か。また私は空に目をむけた。







授業を終え準備室のドアに向かって
「しつれいします」と一言だけ言ってからドアを開けた。


セ「おっ、来てくれたん?ありがとうな〜まぁまぁ座ってや。」


いえ、と言いながら誘導された椅子に座った。
少し沈黙の間が流れ、折原先生が口を開いた。


セ「杉山さん、いじめられてるやろ。」


思いもよらぬ質問に私は勢いよく顔を上げた。


セ「なんでそれを。って顔やね、僕ね相川先生とか浦田先生たちとは友達でな、前々からAちゃんの話は聞いとってん。「いろいろやってもいじめ終わらない〜!」って相川先生に泣きつかれて、この学校に来てん。まぁ、担任になるとは思ってなかったけどな。」



「別に、いじめのこと大して気にしてないんで、」



セ「うそつくなや、リスカしとるの僕知ってるで?」


「ちがっ、それはまた別のことで……」


セ「親から愛されてなくて必要とされてない私の唯一の居場所は学校だったのに、男子を振ったことによっていじめられて、私の居場所がなくなった。こわいたすけて、って思っとるんちゃうの??」


どこまでお見通しなんだこの人、
超能力でも使えんのか、



「ちが、うことないけど、」


上げていた顔をまた下げて言った、



セ「俺達はさ、Aちゃんの居場所作りたい、必要としとるんよ、好きなんよ、Aちゃんのこと。」



「好きとか……初対面ですよ、?」



セ「まぁ、そーやけど」


何故か寂しげな顔をする折原先生。 初対面の人に好きとか何言ってんだこの人。と思いつつも、反面気になっていた。

もしかしてあったことあるのか?と考えた。が、私の記憶上折原先生と会った記憶は無し、
じゃあ、なんで?

気になって聞こうと思い口を開いた。が、その声はドアの空いた音に消されてしまった。

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作者名:りちゃ | 作成日時:2019年6月14日 17時

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