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センラside


急に目が覚め見慣れた天井が見えてきた。
あぁ、俺また倒れたんや。と自分がなぜ今ここにいるか把握した。

ゆっくりと身体を起こすとはぁと息を吐いた。


セ(今月何回目や…、これ絶対ハゲに怒られるやん…。だる…、もういやや、めんどくさい…)


両手で耳を塞ぎ両膝を抱え込んだ。

もう、なにもかもがめんどくさい。
あぁやだな…こんな俺大っ嫌いや…



「あ、起きた?」


「ぁ…、さか、た。おれ…また倒れてっ、めいわかくかけてごめん…」



坂「え、ちょ1回落ち着き??謝らんでいいから。ほら、これで涙ふき?」


そう言って白衣のポケットから少し暗めの赤いハンカチを俺に貸してくれた。

4角におられたハンカチで涙を拭う。


「はぁ、、ほんまごめん。これ洗濯して返すわな…ありがとう。ハゲに謝ってこな…」

坂「え、でも…」

坂田のハンカチを持ちながら立ち上がろうとした時視界がぐらっと揺れたのがわかった。

「っ、」


ズキっと頭に痛みが走り思わずしゃがみこんでしまう。
頭を抑えながら必死に痛みと戦い立ち上がろうとするが体が言う事聞かない。


坂「ほらぁ、言わんこっちゃない…寝とき?教頭先生には俺から言っとくから…家帰ってゆっくり体休め?確か次志麻くん授業なかったやろうし呼ぶわ。」


末っ子気質なだがいざと言う時に頼りになる赤い彼。

少ししわくちゃな白衣からスマホを出すと慣れた手つきで操作していた。

きっと志麻くんに電話をするんだろう。


セ「や、め…俺は、大丈夫…やか、ら」


意識が朦朧とする中電話をかける坂田を必死にとめたが頭痛は酷く朦朧状態。
力なんて入るはずもなく片手で防がれてしまった。


坂「まーしぃ10分ぐらいしたら来るって。ちょっと横なっとき。」


「…ぅん、」



再びベッドに入ると安心して眠りについてしまった。


______


「…ん、あー、うんおっけー。今日俺もう授業ないし教頭に頼んで上がらせてもらうわ」

「そう?じゃあ頼むわ。うらさんには俺から連絡しとくから夜合流してセンラの家行くわな」

「りょーかい、じゃあまた夜な。」

「おう。」


微かに聞こえてくる聞きなれた優しい声。
きっと志麻くんと坂田だろう。
それよりもこのポカポカと感じる温かさはなんだろうか。
心地よくとても安心する。


「ぁ、教頭先生…ぁー折原先生体調悪みたいで心配なんで今日はもう上がらせてもらっても…?」

「え、大丈夫?折原先生によろしくね」

「はい、それじゃあ。」

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作者名:りちゃ | 作成日時:2019年6月14日 17時

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