八重歯 ページ5
「あー…えと、なんかごめんな」
新山がおらんくなって、ふたりになる
なんとなく気まずくてそう言う
『いえいえ、河井さんが謝ることないですよ』
ふわっと笑って八重歯が見える
可愛くて、綺麗で……一瞬、目を奪われる
『…河井さん？』
俺の顔を覗き込む
視線が合う
『どうされました？』
「あ、いや…別に」
視線をそらす
『そうですか…？』
また心配そうに俺を見る
なんやろ…これ
心臓がうるさい
というか、こんな可愛かったか？この子
『…わいさん……河井さんっ！』
「え、あ、はい」
『…ほんまに大丈夫ですか？』
「あぁ、うん。ほんまにだいじょう『熱あるんやないですか？』……え」
そう言って、少し背伸びをして、俺のおでこと自分のおでこに手を当てて熱を測る
ひんやりとした、小さな手が触れる
『…うーん……熱は、ないみたいですけど…』
「え、あ、」
『最近アインシュタインさん、お仕事増えてきましたもんね。お体にお気をつけて、無理しないでくださいね』
「あ、ありがとう……」
俺のおでこから、小さな手が離れる
「Aちゃーん、こっち、ちょっと手伝ってくれんかな〜？」
『はーい！今行きます！！……それじゃあ、河井さん』
今日も頑張っていきましょ！
そう言い切る前に、腕を掴んで引き止める
『…河井さん？』
「…まえ……」
『え？』
「名前…なんて言うん」
『A…Aです』
「…A Aさん」
『はい』
「…Aさんって呼んでも…いいでしょうか」
目をまん丸にして、俺を見つめる
『…ふふっ笑』
また可愛く笑う
「えっと…」
それは…どっちなん？
『さん付けじゃないほうがいいです』
「…え？」
『私、河井さんより8つ年下なんで、さん付けはちょっと…落ち着かないです笑』
「あ、そ、それじゃ…」
…ん？じゃあ
「今…31…？」
『はい！』
「…え、全然見えへん」
『童顔やねってよく言われます笑』
笑ったときの八重歯もあって、余計若く見える
「じゃあ…Aちゃんで」
『はい！』
「Aちゃ〜ん？」
『はーい！…それじゃ、河井さん…』
「…おん」
『えっと…』
上目遣いが可愛い
『う、腕を……』
「…あ」
掴んでいた腕を離す
「ごめん」
『いえいえ！』
Aちゃんが離れていくのをずっと見つめる…
たまに振り返ってくれるのが可愛くて
…やばい
…新山、俺気づいてもたかもしれん
Aちゃんの可愛さに
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まなか(プロフ) - こんぺいとうさん» ありがとうございます！！4作も？！？！？！めちゃめちゃ嬉しいです！1つでも奇跡なのに…！ありがとうございます。4作ともぜひ最後まで見ていただければと思います。ちょびちょび更新ですが、よろしくお願いします！！ (2020年5月17日 13時) (
レス) id: c2e22e06fc (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。今回の更新で私が更新を楽しみにしている作品4つが全てまなかさんの作品だと気づき興奮してコメントさせていただきました。まさかおなじ作者様だとは思っていなくて！笑これからも楽しみにしています。大学生活楽しんでください! (2020年5月13日 1時) (レス) id: ca7d6d08ba (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - ハンナさん» ありがとうございます！これからちょいちょい更新していこうと思ってます！！どうか最後までよろしくお願いします(*^_^*) (2020年3月23日 9時) (レス) id: 25dc032f5d (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ(プロフ) - おめでとうございます☆まなかちゃんの大切な時期、ゆっくりと…こちらもゆっくり楽しみにしてます (2020年2月29日 0時) (レス) id: 9d1b7de85f (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - ハンナさん» ひえええ。嬉しいです！ありがとうございます！！ご迷惑おかけします、頑張ります！ (2020年2月1日 0時) (レス) id: 25dc032f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなか | 作成日時：2019年12月31日 21時
