三つ編みの秘密【河井ゆずる】

タメ口 ページ13

『あー…えっと…お店、ここでいいですか？おつまみ的なんあんまないんですけど……』

新「あ、それやったらええ店知っとるで！」

長谷川「それならそこ行きます？」

新「いいすかっ？ゆずるさん！」

「お…おぉ、ええよ」

4人で店を出る







カフェを出て、ちょっと歩いたとこに新山の言う店があった

そのちょっと歩く間も新山はAちゃんの隣をキープする



新「Aさんとご飯食べれるとか…めっちゃ嬉しいなぁ〜…」

『大げさですよ笑』

新「もぉ〜…タメでええって言ってるやんっ」

Aちゃんのほっぺをツンとつつく

『わあっ！な、なんですかっ！』

新「照れとるん？…可愛い」

『……あんま…見ないでください』

そう言って、大きな三つ編みで顔を隠そうとする

新「もぉぉぉ……可愛すぎるんですけど！どうしましょう、ゆずるさん！！！」

「いや、分かってるわ！」









新「…え？」

『……え？』

長谷川「………え？」









……………ん？？

「あ、いや……ほ、ほらっ！！店っ！あれやろ？新山っ！！」

新「あ、はいっ！あれですっ！！」

4人で店に入る




…いや、無理だな

もうあれはごまかせへんな

……引かれてないよな…？

ちらっと真ん前のAちゃんの方を見る



新「これ、これめっちゃうまいねんっ！」

『あ、そうなんですか？それやったら私それしよかなぁ〜』




隣に座る新山の相手して、俺の方は全然見いひん

…まぁ、気にしてないみたいで良かったけど、気にしなすぎちゃう？



長谷川「あ、僕決まりましたぁ〜」

新「え？誰ですか？←」

『あ、まだ自己紹介してなかったですね笑』

長谷川「あ、僕、先生の担当を」

新「「先生…？」」

長谷川「…ってなんですか？」

新「なんすか、それ笑」

長谷川「A…さんの友達の、長谷川と申します」



長谷川さんは34で、Aちゃんよりも年上…なのに、


『長谷川さん、にーやんさんが言っとったやつ、めっちゃ美味しいで！』

長谷川「あ、ほんま？……ほんまや。うま」

新「………」


新山はタメ口なのが気に入らんらしい

新「ちょっと…なんでなん？なんで長谷川さんにはタメで、年下の俺には敬語なんっ？！……ううぅぅ…」

わかりやすく泣き真似をする新山

『長谷川さんは、友達なので…』

新「……俺、Aさんの友達にもなれへんの？」

上目遣いで、Aちゃんを見る新山

『…その顔、だめです。私、新山さんのその顔弱い…』

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