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宝*33 ページ33

あっという間にみっつの盗聴器を見つけ出し、回収した安室さん。
蘭さんと共に感嘆の声を漏らしていると、新たによっつめの盗聴器を発見した。


「え?またですか?」

「何個あるの……」

「わかりませんが、まだあると考えていいでしょう」



安室さんがそう言うと同時にか、毛利名探偵がそばの扉を開けた途端、
中からは強烈な異臭が漂ってきて、慌てて鼻を手で塞ぐ。


「くさ……!!」

それでも防ぎきれず、そう声をあげた私に、安室さんがどうぞとハンカチを差し出す。
有り難くそれを借りると鼻に当て、おずおずと中に入ると、安室さんの持つ機会が音を出した。


「どうやら、この部屋にも盗聴器が仕掛けられているようですね」

「ていうか、さっきからコナン君も圭さんも見かけないんだけど……」

「放っとけ。今は盗聴器が先だ!」


心配そうにする蘭さんにそう言った毛利名探偵。
私は適当に部屋を歩き回り、ベッドの下にトランクを見つけた。


「…………」

トランクをベッドの下に仕舞う人もいるんだ。
普通は押入れとか、クローゼットとかってイメージがあったのだけれど。

少し気になって、ベッドの下を覗き込むと異臭は一段と強くなった。

「っ……あむろしゃ……これ、くさすぎるッ!」


うえーっ。と安室さんにトランクを指差すと、ハッとしたように彼は言う。

「盗聴器は、どうやらこの中のようですよ」

「でっけースーツケースだな……ちょっとどけ!」


そう言った毛利名探偵はベッドの下からそのトランク……スーツケース?を取り出す。
相当重いようで、少しだけ時間を要していた。


「……とにかく、開けてみましょう」

安室さんのその言葉に、毛利名探偵がスーツケースを開ける。
けれどその中身を目にした途端、私は持っていたハンカチを床に落とした。


「ひっ……」

「!!」

「きゃあああああ!!!」


視界が黒くなると同時に、蘭さんの悲鳴が聞こえた。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2018年4月10日 0時

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