作間家の娘になりました。 (ページ5)

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悲しみの事情～龍斗side～ページ5

～龍斗くんsideです！～

A 「ご馳走様でした。とても美味しかったです！！」

Aちゃん、涙流しながら食べるほど美味しかったのかな……。母さんもあゆみも父さんも薄々感じてるだろうけどきっと何か事情があるんだよね……。でも聞いていいかわかんないし……。俺から聞く事じゃないよね……。

龍斗「片付けは俺がやるからAちゃんも母さんたちもゆっくりしてて。」

龍斗母「あら～。ありがとうね。龍斗。お言葉に甘えてお願いしようかしら！」

あゆみ「龍斗～！ありがとーー！！！」

A「ありがとう」

龍斗母「あなた……」

龍斗父「うん」

父さん……聞くのかな……

龍斗父「Aちゃん」

A「はい」

龍斗父「なんでお外にこんな遅い時間にいたのか教えてくれるかな？」

A「……はい。」

俺も聞きたかった話……。どう見てもあの時外であったAちゃんは見た目も正直ボロボロで今日は寒いのに薄着でいた……。薄々気づいてはいるけど直接事情は知りたい……。

A「皆さんが薄々気づいてたように私はいわゆる放置子です……。」

やっぱり……。

あゆみ「Aちゃん……」

あゆみもう泣きそうだし……。

A「私は7歳の時にお父さんが蒸発してお母さんと2人で過ごしてました……。」

龍斗母「そうなのね……。」

A「10歳の頃までは優しい母だったんですけどその頃に彼氏が出来てその彼氏がなんというかあんまり良くない人で……でもお母さんはその人に惚れていつの間にかお母さんもその人に染ってその人と別れてもその性格は戻らなくて気づいたら私のことを邪魔とか言い出してきて彼氏ができて彼氏が家に来る度に追い出されてます……」

酷い母親だ……。Aちゃん16歳って言ってたよな……。

龍斗母「食事やお風呂とかは……？」

A「食事はコンビニ弁当ばかりです……。でもパチンコでお母さんが負けた日とかは食事なしの日もありました。お風呂はお湯入れたら水道代が高くなるって怒ってシャワーだけ……。ほかは自分でなんとかやってました。」

……なんだよそれ……酷すぎる……そんな環境に6年間も耐えてたなんて……。

A「あ、あのごめんなさい！！こんな暗い話して……。ほんとすいません。あの、やっぱり帰ります！！ごめんなさい！！！」

龍斗「帰るってどこに？家に？」

A「……」