胸、出てきました。8【H S J】 (ページ47)

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涼介side

あのまま侑李は起きることなく朝を迎えた

俺も風呂だけ入って病院で寝たから朝は一緒

そして事情を伝えると侑李は悲しそうに俯いた

侑「涼介…ごめん…」

涼「なんでお前が謝るんだよ。しかもちゃんと生きてる」

侑「だってっ…僕の体がダメだったんでしょ…！涼介に迷惑かけたくないの…」

涼「侑李の体がダメだったら侑介も侑花もあんなに元気に生まれてない」

侑「…」

涼「それに俺は迷惑じゃないから」

精神的にも辛い侑李を抱きしめた。すると、静かに泣き始めて…やっぱり俺が守らなくちゃ

そうして抱きしめているとドアノックが聞こえた

そこには薮ちゃんと雄也の二人。あ、邪魔した？みたいな顔で来られても…

雄「有岡くんから聞いたよ。あとこれ着替え」

涼「ありがとう。侑介達大丈夫そう？」

薮「おう。裕翔とか圭人が見てくれてるから」

涼「そっか。良かった」

二人に寂しい思いをさせるわけにはいかない

裕翔と圭人にも負担はかけられねーしなぁ…

でも侑李も一人にできない

なんて考えてるといきなり薮ちゃんは冷凍の餃子を出してきた

いやいやお見舞いは嬉しいけど食べれねーし！

と、思ってると雄也が鍋とコンロと調味料を出した

薮「餃子パしようぜ。これ美味いから」

雄「見つかったらやべーけどいいだろ！」

焼き餃子じゃなく、水餃子だ。この二人頭大丈夫かよ

と最初は思うもののきっと侑李を喜ばせるため

薮「知念、また美味しい餃子の店連れてってやるから。今日はこれで勘弁してくれ」

雄「いやでも一番いいやつ買ったよな？」

薮「まーな。でも山田の作るやつには敵わないか」

雄「そりゃ愛がこもってるし。…俺らも愛込めるか」

そして意味の分からない呪文をひたすら餃子に向かって言っている二人

侑李はポカンと見つめてるだけ。二人とももっと頑張って