胸、出てきました。8【H S J】

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涼介side





救急車に乗っても侑李は意識があり、怖い怖いと言っていた

そらそうだよな…いきなりああなったら…。俺が支えないと…





涼「侑李…心配すんな。赤ちゃんは大丈夫だから。…大丈夫だよ、泣かないの」

侑「ふぇっ…っ、う…」





お腹の痛みと、不安と、恐怖で侑李の涙は止まることなく流れ続けた






______そして、１５分後






無事に病院につき、侑李は部屋の中へ運ばれていった

俺はその前のベンチで待っていると、なぜか大ちゃんだけが来ていた






大「山田、知念は…」

涼「まだ分かんない…」






きっと、みんなが来るともしもの時侑李が辛いから…そういう考えだろう

大ちゃんは優しいから言わないけど分かってる






涼「大ちゃん…ありがとう…」

大「…え？」

涼「…いや、なんでもない…」






一人心寂しい時に、隣にいてくれる事がどれだけ安心するかとても分かった



そして手術でも無い為２０分ほどで部屋から先生が出て来た






涼「先生…赤ちゃんは…」

医「赤ちゃんは奇跡的にお腹にいます」

「よかった…」

医「しかし明日の詳しい検査と、安静のため二日間入院してもらいますね」

涼「はい…ありがとうこざいました…」






ホッとし、涙が出て来た

そんな俺の頭を何も言わずに撫でてくれる大ちゃん



怖かった…

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