胸、出てきました。8【H S J】

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慧side





それから大ちゃんは俺と薮の荷物を取ってきてくれた

そしてご飯を食べるだけ食べて病室のベッドで爆睡している

って大ちゃんも頬に傷ある…。殴られたのかな…



なんて思うけど、隣にいる薮は骨折疑惑がある

俺死んだわ、と言いながら売店のサンドイッチを爆食い





薮「入院してたら痩せるよな」

慧「いや、サンドイッチ食ってるじゃん」

薮「俺は細いから良いんだよ」





まぁ、間違ってはない。こんなに細いのに俺を守ってくれた

俺は意識なかったけど、抱きしめるように俺を庇ったらしい

自分より他人を思う気持ちは昔と変わってなかった

それが薮のいいところで、心配なところ





慧「薮、本当にありがとう」

薮「んー、おぅ」

慧「…なんで俺を庇ったの…？」

薮「お前とお腹の子に何かあったらみんなの笑顔が消えるだろ？大問題じゃん」

慧「薮が何かあっても、みんなは悲しむ…」

薮「俺は何もないからいーんだよ」





そう言ってまたサンドイッチを食べた

俺、初めて見たよこんな最年長。誰よりも強いって心から思う





薮「…だから、ちゃんと元気に産めよ」

慧「分かってるよ。薮も、早く元気にならないと光が悲しむから」

薮「まぁ、さっきから連絡が途絶えないし。悲しんでるかもな」





ドヤって見せてきたのは光とのLINE。めっちゃ心配してる…笑


そしてとっくに消灯時間がきてたから、小さい電気も消した





薮「…じゃあ寝るか。おやすみ」

慧「…おやすみ」

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