胸、出てきました。3【H S J】

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涼介side





侑「もう治った」





そう言っていた昨日の夜。知念の貧血が治って俺は安心していた

けど翌日の昼。さっきからまたふらふらしてきたらしい





侑「目がね、チカチカする…」

涼「チカチカする？ちょ、…あぶねっ…」





立っていた知念が俺の方に倒れこんで目をギュッとつむっている

昨日に続いて手は冷たいし、もしかしたら低血圧症かなって

調べたら症状がピッタリだったし…





慧「病院行った方がいいと思うよ？何かあってからじゃ遅いしさ」

薮「きっと対処はしてくれるだろ」

涼「…だな。知念病院行こっか」

侑「…抱っこ…」





いつもは拒否って泣いちゃうけど今回ばかりは辛いのか素直に受け入れた

鍵と財布やらを鞄に入れて、手を伸ばす知念をお姫様抱っこ

相変わらず軽い。俺の首に手を回させて車に行く





侑「んー、…やだぁ、気持ち悪いっ…」





助手席に乗ってからは靴を脱いで体育座り

辛そうに唸る知念の背中を摩り、落ち着いてから行くことにした





涼「ぐるぐるするの？」

侑「こくっ))…いやだぁ、りょすけっ…」

涼「しんどいね…。よしよし」





こりゃ難関だな。




そうは思ったけど、想像以上にすぐ眠りについてくれた

スースー言ってる隣の可愛い知念。ゆっくり慎重に運転した







_____そして、病院に到着







平日のこともあって人は少なくすぐに診察室へ

いつもかかっている産婦人科のため何事もなく症状を伝えた






「そうですか…。あまりにも酷いようでしたらお薬を出すんですがどうしますか？」

涼「あ、そうしてくだ__「いいですっ、大丈夫ですっ…」……え？」






あんなに辛くて泣いていたのに薬をいらないと






涼「知念？辛いんでしょ？」

侑「でも、僕前も熱出て薬飲んだからっ…。赤ちゃんに何かあったら嫌なのっ…」






……いつのまにこんなに強いママになっていたんだろうか



知念はほんとにいいお母さんだよ

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