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帽子と黒猫。 ページ2

「囲まれたか」



夜だというのに明かり一つ着いていない部屋から声がした。見つめる先には闇より濃い、黒い影が一つ。



「アイツがさっさと連絡よこさねえから…って言ったってしょうがねえか…」



開け放たれた窓から入ってきた冷たい風が息を白くする。
完全にビルの周りを占拠したと言わんばかりに赤い光が点滅しているが、望みはまだ捨てていない。



「これ、使えない?」



「ん?…しかし、それはただの置きもんじゃなかったか?」



影は壁際で銃に弾を装填しながら外の様子を伺っている。



「エンジン、かかった!」



「わかった、乗れ!!落ちるなよ!!」



「安全運転でお願いしますっ」



「そいつァ出来ない相談だッ」



彼がニヤ、と笑ってバックミラーを合わせるとけたたましい音と共に前輪が馬のように浮いた。



「安全運転────っ!!」



彼女が叫ぶと同時に車は”三階”の壁に穴をあけた。
落下すると何台かのパトカーの上をバウンドし、地面に着地。警官の発砲も虚しく急ハンドルで路地に消えた。



「逃がすな!追えーッ!!!」



鶴の一声でパトカーはファランクスのように道路いっぱいに並び車を追跡し始めた。



「ばっ、ばかー!!死んだと思った!!」



「はっ、死にたくなきゃ口はとじてな」



「うわっ!?」



そう言われた直後に悪路の凹凸で車が跳ね上がった。
運転が荒い所ではない。



「クソ、挟まれたか」



「え、ええ、、えーっ!!」



挟み撃ちだと目の前まで緊急車両が迫っていた。
ここぞとばかりに「OPEN」の字が眩しいホテルに突っ込んだ時はいくらなんでも無謀だとブーイングをしたかったがそんな余裕はなかった。「おっと」と呟きながらロビー横の階段を車で上がる危険運転の彼はまだ余裕だが。
廊下にある壺や花瓶の棚ををなぎ倒し、宿泊客をひきかけながら車は屋上に上がった。

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設定タグ:ルパン三世 , 次元大介 , 次元   
作品ジャンル:アニメ
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おすし - Part3私も結構好きなんですよね。私は最近原作の絵が気に入ってます。脚短いの、分かります笑 アニメシリーズだととてつもない長さのありますからね笑 更新楽しみにしてます! (2020年3月8日 15時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)
くろまめ(プロフ) - おすしさん» コメントありがとうございます!あとがきのまえがきまで見てくださって....作者としても大変嬉しいです。やはりどのテレスペ、映画を見ても同じシリーズだと思えない程色々と差異がありますよね。私は最近カリオストロをみると「脚短いな〜」と思います(笑) (2020年3月7日 22時) (レス) id: ce0f0d03f0 (このIDを非表示/違反報告)
おすし - 長文お邪魔しましたm(_ _)m (2020年3月1日 18時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)
おすし - 楽しく読ませて頂いています。私も初めて観たのが『カリオストロの城』でしたね〜。その次に観たのが『隠された空中都市』で同じシリーズだという事に驚きました。次元大好きなので楽しく読ませて頂いています。あとがきのまえがきを更新と共に楽しみにしてます笑 (2020年3月1日 18時) (レス) id: ecd32e4b78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろまめ | 作成日時:2019年12月31日 22時

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