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「どうする？この後」
「少し店見て回るか？」
「あ、それがいい！」
焦凍にまた手を引かれフードコートを後にした
「なんか見てぇもんとかあるか？」
「んー…あ、私タオル欲しいな。焦凍は何かある？」
「特にねぇ。じゃあスポーツ用品店でいいか？」
「うん！」
近くにあった地図でスポーツ用品店の場所を確認してから歩き始める
「タオルの場所どこだろな」
「おー…あ、あそこじゃねぇか？ほら見ろ」
焦凍が指さした先を見るも高くて見えなかった
「あ、悪い、お前小せぇから見れねぇよな」
「えっ水ぶっかけてあげようか？？」
バカにしたような笑う焦凍の肩を強めに叩く
｢いて｣と控えめな声が聞こえた
焦凍よりかは低いけど普通なんだよ
「もー、焦凍酷いなぁ、ほら早く行こ！」
焦凍の手を引っ張って予想で進んでいく
焦凍はその時も少し笑っていた
それらしき場所に着くと色とりどりのタオルが綺麗に陳列されていた
「種類いっぱいあるね」
「そうだな。でもこんないっぱいだと迷っちまう」
焦凍が僅かに眉根を顰めた
「そう？私は好きなブランドのやつ買うけどな」
「好きなブランドとかねぇからな…」
「そりゃ迷うわな」
焦凍の手を引きながら陳列されたタオルを一つ一つ見ていく
ちょうど好きなブランドロゴのものが沢山あったのでそれの灰色と黒を手に取った
「…ん？なぁそれってタオルじゃなくねぇか？」
「え？ってマジじゃんリストバンドか…」
もう一度見れば黒色の方は箱のサイズも何回りも小さいものだった
何故気づかなかったのか疑問に思いながらも棚に直した
「リストバンドってかっこいいよね」
何気なく私は呟いた
「…買うか？」
「うーん、どうしよっかな」
「…俺も欲しいし、一緒に買わねぇか？」
真顔でとんでもない発言をしてきた
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作者名：月亜 | 作成日時：2020年1月6日 16時
