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「やぁっと着いたぁ！」
「お前が道に迷った時はどうしようかと思った」
「えっ4割ぐらいは焦凍のせいだからね」
そう言うと｢悪い｣と絶対思ってないような口調で言われ、腕を引かれ歩き出した
手を引かれるがまま自動ドアをくぐる
人々のざわめきや館内放送が聞こえてきた
見渡す所に人、人、ヒト…
人口密度が異常だ
「とりあえずお昼ご飯食べよっか。えっと、フードコートは…」
「ここに地図あるぞ。3階だって」
「じゃ、行こっか。蕎麦とかあるといいね」
「おう」
焦凍と一緒にエスカレーターに乗って3階を目指す
3階に着くと丁度お昼時だからかいい匂いが漂ってきた
「うわぁ…席取り大変そうだね」
「最悪2人だからカウンター席でもいいかもな」
「そうだね、少し探そっか」
そう言って探すこと約3、4分
2人がけの席を無事に確保でき2人で対面になって座った
「何食べよっか」
「何があるのか全然見てなかったな」
しばらく辺りを見渡してみる
「…あっ！焦凍、あそこ見て！あれ！」
私が指を指す先を焦凍を目で追う
「…！」
焦凍の目が光る
「蕎麦だ…！」
「やったね！買いに行こ！私も蕎麦食べる！」
「お、そうか？ならAは座っとけ、俺が買ってくるから」
「え？でも悪いよ」
「でも席たって荷物盗られたり席取られる方が嫌だろ？」
「…それもそうだね」
私は焦凍にざるそばをリクエストしてお金を余分に渡した
焦凍はキョロキョロしながら蕎麦屋に向かっていった
ちゃんと辿り着けるか心配でしばらくそれを見つめていた
焦凍の姿が完全に見えなくなり、何となくで携帯を開く
響香や三奈や透から｢デートどう？｣みたいな内容が送られてきていたので、
｢凄い楽しい｣や｢焦凍めっちゃイケメンだよ｣と返しておいた
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作者名：月亜 | 作成日時：2020年1月6日 16時
