君は彼氏だけど彼氏じゃない【轟焦凍】 (ページ33)

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「…どうする？また鉢合わせすんのも気まずくねぇか？」

「でも…私まだ帰りたくない」

…そんな事言ってたら焦凍を困らせてしまう事は分かっていた
なのに言ってしまった
私は本当に馬鹿だろ
絶対焦凍困ってるのに…

恐る恐る見上げてみると焦凍は顔を少し赤くしていた

「ね、熱でもあるの…？」

思わぬ焦凍の反応にそんな事を言ってしまう

「違ぇ…」

「本当？」

「あぁ平気だ」

頑なに否定され、私も引き下がった

｢じゃあ仕切り直すか」

焦凍は誤魔化すように笑った

「あのね、透から聞いたんだけど新しくここら辺にショッピングモール出来たんだって」

透にデートに行くって伝えたら出来たら行っておいでって教えてくれた
皆も服とか色々相談に乗ってくれた

「ここにはもう居られないし、どうせならそこいってお昼ご飯食べたり何か見て帰ろうよ」

「おう、いいな、それ…案内してくれ」

「うん！任せてよ」

私は焦凍の手を引いて水族館を出た

「…本当に良かったの？まだ観たいところあった？」

「いや、なかった…Aとまだ居られるのなら嬉しいよ、俺」

心底嬉しそうに焦凍は笑う

「っ…わ、私も」

そんな事を平気で言ってしまうんだから、本当に天然って恐ろしい。

＿＿この後、一緒におそば食べたりお揃いのリストバンドを買ったりしました