個性メドューサ少女Ⅱ【轟焦凍】 (ページ40)

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取り返せページ40

「畜生速え！あの仮面…！」
「飯田くん入れば…」
"個性"をフル活用するも仮面には逃げられてしまう

「諦めちゃ…ダメだ…！
…っ！
追いついて…取り返さなきゃ」
ボロボロの緑谷が言う

「しかしこのままでは離される一方だぞ」
「麗日さん！僕らを浮かせて早く！」
何をしようとしてるんだ
「そして浮いた僕らを蛙吹さんの舌で思いっきり投げて！
僕を投げられる程の力だ！凄いスピードで飛んで行ける！

障子くんは腕で軌道を修正しつつ僕らを牽引して！
麗日さんは見えてる範囲でいいから奴との距離を見張らかって解除して！」
「成程人間玉弾か」
「待ってよデクくんその怪我でまだ動くの…！？」

確かに…
此奴もう気を失っててもおかしくねえ筈だぞ…

「お前は残ってろ
痛みでそれどころじゃあ…」

「痛みなんか今知らない
動けるよ…早くっ！」

緑谷は決心したような顔で叫ぶ

「＿＿＿デクくんせめてこれ…！」
麗日が緑谷に上着を渡す
「いいよ梅雨ちゃん」
蛙吹の舌が巻き付く

「必ず2人を助けてね」

「おおおおおおお！？」

俺は障子に腕を捕まれ思いっきり飛んでいった

ズドオン

物凄い音がして仮面の奴を倒しながら着地した

「知ってるぜこのガキ共！誰だ！」

ツギハギの男が腕を構える
間一髪で避ける

全身タイツの男が後ろに居た
俺は氷結でそいつと間を摂る

「2人とも逃げるぞ！

今の行為でハッキリした…！」

障子が突如叫ぶ

「個性は分からんがさっきお前が散々見せびらかした……

右ポケットに入っていたこれが常闇・爆豪・小桜だなエンターテイナー」

「っしでかした！」

Aを取り返せた喜びが体を駆け巡る

その瞬間
黒いモヤが辺りに広がる

「合図から5分経ちました。行きますよ荼毘」

ワープの奴だ
「ああ…アレはどうやら走り出す程嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう
悪い癖だよ
マジックの基本でね
物を見せびらかす時ってのは…」
仮面を外す
「トリックがある時だぜ？」
其奴の舌の上には3つ玉が乗っていた

障子が持っていた球は氷になる

青白い光線がそいつの下を狙う

このレーザーは間違える筈ない

一気に駆け出してそれを取ろうとする

「哀しいなぁ

轟焦凍」

ツギハギ男の手には2つ確りと玉が握られており俺のは見事に宙を掴んだのであった