ろきくんじゅうさん ページ13
貴方side
「はぁっ、はぁはっ…はぁ…」
先生が帰ってからずっと焦凍は頭を抱えて息苦しそうにしている
それを僕は黙って背中を摩る
暫くすると焦凍が落ち着いて来たので口を開く
「焦凍、ゆっくりでいいよ。だから、ね
僕は焦凍が欲望に打ち勝つ時を待ってるから、それまでずっと一緒にいるよ。
だから僕からのお願いだよ？ちゃんと自分自身に勝って、僕を安心させて
苦しそうな焦凍を見るのは嫌なんだ」
確かに監 禁はキツい
だけど、焦凍が自分でそれを辞めようと努力しているのなら
僕は構わないよ
「焦凍は頑張ってるんだよね？焦凍、応援してるからね
……大好きだから」
変な言葉になったけど、僕は僕の思うことを言い切った
焦凍が僕の床についていた手を握ってくる
「は、…うっ…A…」
握ってない方の手で綺麗な髪をぐしゃぐしゃにしながら苦しそうに僕を呼んだ
「おれも……だいすき……おれ、がんばる」
ひゅーひゅ、と空気を上手く吸えない音すらしてきた
「焦凍」
無理しないで、と言いかけた言葉は
焦凍が抱きついてきた事によって喉の奥に消えた
焦凍の全体重がのしかかる
筋肉が付いていてがっしりしていた
軽いよりがっしりしてる方がやっぱいいよなとか考えてしまった
「あい、してる、だからおれ、みすてないで……？」
焦凍は誰よりも強いって思うんだ
だってこんなにも厄介な"個性"に抗って
苦しくたって、抗って
「うん、うん、大丈夫だよ、焦凍！見捨てないよ！見捨てる筈ないだろ！？」
僕も焦凍を抱きしめ返した
「だから、頑張って、僕は一緒に居る事しか出来ないけど…」
「…じゅ、うぶん…」
幼い子が母親に縋り様に焦凍は僕に抱きついたまま涙を静かに流した
僕の頬には、暖かい何かが伝っていた
︎︎
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月亜(プロフ) - みるくるさん» すいません！１回作ったんですけど消してしまって…今もう1回作り直しているところです (2019年9月24日 18時) (
レス) id: 38a0960158 (このIDを非表示/違反報告)
みるくる(プロフ) - バットエンドはどうしたら読めますか？ (2019年9月23日 12時) (レス) id: 2f1ee74802 (このIDを非表示/違反報告)
月亜(プロフ) - ありがとうございます！バットエンド書きますね！ (2019年7月25日 10時) (レス) id: 38a0960158 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - ヤンデレろきくん、面白かったです。バットエンドも楽しみにしてます！ (2019年7月25日 6時) (レス) id: 77e3841a3d (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - ごめんなさい、教えて下さってありがとうございます！！ (2019年3月29日 19時) (レス) id: 38a0960158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2019年3月29日 18時
