大嫌いな君へ送る嘘【轟焦凍】 (ページ26)

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朝起きて1階におりて
1番に目に付いたのは目の下に隈を作った焦凍だった

「焦凍、どうしたの？」

私が肩を叩くと大袈裟に跳ね上げた
「A…！？」
目が大きく見開かれる
そんな反応されるとは思っていなかったのでこっちも驚いた

「いや、何でもねぇ」
「本当？焦凍嘘ついてないよね？」
「ついてねぇよ。お前に付くわけないだろ」

どこがよそよそしい焦凍に少し首を傾げた

＿その疑問はすぐに当たる事になる
登校時間になっても焦凍の姿が見当たらないのだ
「あれ？ねー切島ー！焦凍知らない？」
「え？磁力？何でいるんだ？轟ならもう行ったぞ？」

「…え？」

何で？
日直とか？
いや、そんな訳ない
だって一昨日やってたし

私何かしたっけ…？
昨日部屋に行ってないから？
でもちゃんと説明したよね？

なんで…私…

「嫌われた…？」

そんな理由が見当たらなくてグルグルと思考がこんがらがる
本当に嫌われている人は自分の嫌われいる理由を分からないってよく言う

今の私はそれにぴったり当てはまってる

「あら？Aさん、轟さんはどうなされたのですか？」

百の優しい声が聞こえた

「百…」

気付けば百に抱き着いていた

「Aさん？！」
「百ぉ…」

強く百を抱きしめる私に百は何も言わず頭を撫でてくれた