6話「幼馴染の鎖」 ページ7
「…ここって」
轟に連れられてきたのは
「響香と一緒に来た事ある」
私と響香は好きなタイプが似ているからよく一緒に遊びに行く
「あぁ前耳郎と話してたのを聞いたんだ。Aに似合いそうなのがあったんだ」
店の中に入る
「よかった、売り切れてなかった」
轟が手に取ったのは黒い革のチョーカーだった
軽く首に当てられる
「…やっぱり似合う
Aはカッコイイのも可愛いのも似合うもんな」
「何言って…そういうのは…本当に好きな子にしか言っちゃ…」
「大丈夫。お前にしか言わねぇから」
「…それが問題なの
勘違い、させないで」
そう小さく呟いた
「？何か言ったか」
「何でもないよ
轟、それどうするの？」
「お前の誕生日プレゼント、まだ買ってなかったから
誕生日会もやってないからな
合宿終わったらやろう」
轟はレジに向かう
「えでもそれ…高いんじゃないの？」
「金だけは無駄にあるから」
サラッと受け流す轟に流石だなぁと言葉が漏れた
「このチョーカー文字を付けれるようになっていますよ
あと…カップルでペアで買えば割引価格になっております」
定員さんがにこやかに言った
私と轟をカップルと思っているのか
「あぁそれでお願いします」
轟はさらりとそう言った
「え、とどろ」
そう言いかけた私の手を轟が塞いだ
「名前を彫ってくれますか？
ローマ字で…
男の方は焦凍で女の方はAでお願いします」
「了解致しました
30分程お時間頂きますがよろしいでしょうか？」
「はい」
30分後にまた来てくださいという定員さんの言葉を背に店を出る
「ね、ねぇ轟…どういうつもり」
「幼馴染だし、お揃いぐらいあっておかしくないだろ
昔は良くしたし」
＿幼馴染
私と轟はどう願ってもその関係から下がりも上がりもしない
だから私は
幼馴染という言葉が嫌いだ
「そ、うだね」
今日の轟はおかしい
その言葉は喉から出る事はなかった
「待ってる間どこ行きたい？」
「…アイス食べたいな」
「じゃフードコート行こうか
あ、姉さんがアイス屋の割引券くれたから使おう」
「本当？後で冬美ちゃんにお礼言っとかなきゃなぁ」
私達は幼馴染
一生変わらない固い鎖
「A、1口頂戴
俺の抹茶やる」
「うん」
関節キスなんて当たり前
そんなんで照れたりなんかしないの
轟はね
轟は普通にそうする
私は照れる
…轟に彼女が出来たらもうこんな事一生してくれなくなる
＿＿ごめん爆豪
せっかく背中押してくれたのに
私、告白……出来ないかも
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月亜(プロフ) - Fantomu∞Rosarioさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね…！！ (2019年10月21日 17時) (
レス) id: 38a0960158 (このIDを非表示/違反報告)
Fantomu∞Rosario - 月亜さんこんばんはFantomu∞Rosarioです！！先程此方の作品を読ませて頂いたところヒロインと焦凍君は幼馴染ですがどんなラブコメになるのか楽しみです♪ヽ(´▽｀)/今後の内容をお待ちしてます(^_^)v (2019年10月20日 23時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2019年10月17日 18時
