5話「カレカノ…じゃないです」 ページ6
私と轟は私らが住んでいる街から1番近く、そこそこ大きいショッピングモールに来ていた
「轟何買うの？」
「折角だから寝る時のジャージ買い直そうと思って。Aは？」
「私は…昨日見たらバックが壊れててさ」
「じゃあスポーツ用品店で良いか？」
「うん、行こ」
歩き出すと手に力が加わった
「Aはすぐ迷子にるから、手繋いどいてやるよ」
隣の轟がいじわるく笑う
「…子供じゃないよ」
そう言いながらも手を振り解けない自分が居た
顔が紅くなりそうで下を向く
「今でも俺無しじゃ起きれないのに？」
「…うぅ」
図星を付かれ大人しく手を握り返した
轟は嬉しそうに笑う
…そんな顔しないでよ
勘違いしちゃうから
「お、カバンあるぞ」
轟が手を引っ張り棚の前に行く
「どれにするんだ？」
「…これカッコイイな」
スポーツブランドのロゴが入った白と赤のバックだ
「おぉいいな…俺色じゃん」
そんなつもりはなかった私は顔が段々紅くなる
「…他のにする」
「何で…？」
轟が不思議そうな顔をして首を傾げた
その顔に滅法弱い私は
「これにします」
「よろしい」
轟がまた意地悪く笑った
そんな顔までイケメンに見えるのだから辛い
「轟ジャージあったよ」
今度は私が手を引く
「…なんか懐かしいな」
轟が微笑んだ
「昔もこんな事あったよな
Aが迷子になって泣いてたんだっけ
それで…その次の買い物とか遊びとかから絶対俺の手離さなくなったよな」
「ちょっそんな昔の話…もう」
「可愛いな」
紛れも無い轟の声だ
「…へ？」
「んー何色にしよ…」
轟は何も無かったようにジャージを選び出す
だが私の手はしっかり握ったままだった
「ね、轟」
「これいい色だな」
私も無視して轟は1枚のジャージを取った
「A色」
そのジャージはラインの所が蒼色になっていた
嬉しそうに笑う轟の顔が私には眩しい
「ほんっと…天然だよね轟って」
「…？」
轟は不思議そうに首を傾げレジへの通路に歩く
レジの時は流石に手を離す
「あの2人カレカノかなぁ」
そういう女の子の声が聞こえた
「さっき手繋いでたもんね！」
会計を終わらせた轟が私の荷物を取った
小さい歓声が女の子から聞こえた
「いいよ、悪いし…」
「一緒に買い物誘ってくれたお礼」
「え？！いやいや私の方がお礼言わなきゃ行けないのに…」
「いいんだよ。黙って持たれとけ」
コツ、と私の頭に手をぶつけた轟は反対側の手でまた私の手を握った
「行きたい所あるんだけど…ついてきてくれるか？」
「…うん」
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月亜(プロフ) - Fantomu∞Rosarioさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね…！！ (2019年10月21日 17時) (
レス) id: 38a0960158 (このIDを非表示/違反報告)
Fantomu∞Rosario - 月亜さんこんばんはFantomu∞Rosarioです！！先程此方の作品を読ませて頂いたところヒロインと焦凍君は幼馴染ですがどんなラブコメになるのか楽しみです♪ヽ(´▽｀)/今後の内容をお待ちしてます(^_^)v (2019年10月20日 23時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2019年10月17日 18時
