失恋未遂2 ページ22
帰りの会の最中、放送スピーカーから声が響く
『至急、給食委員は○○室に集まるように』
私らじゃん…今週の当番が何か変な事やらかしたんでしょうね
めんどくさいなぁ
「A、待っとこうか」
焦凍がざわめきの中で声をかけてくれる
「…いやいや…焦凍さぁ…呼び出されてるんでしょ」
そう言うと焦凍はあ、と言う顔をした
「…そうだった」
焦凍は少しめんどくさそうにした
「はい、これで終了ね
さようなら」
「「さようなら」」
給食委員の先生のめんどくさい説教を眠くなるのを抑えて聞いて
気付けばもう約10分経っていた
「長かったね」
「10分で済んだだけまだマシじゃない？」
友達の言葉に応えながら階段を駆け下りる
「てかAなんで教室に帰ってんの？ランドセル持ってんじゃん｣
「筆箱忘れた」
「ドンマイ」
焦凍の告白終わってたらいいな…見るのはきついし
……私は焦凍の事が好き、だ
髪を伸ばし始めた辺りからもう気付いていた
けど怖くてずっと抑えていた
だから告白を受けるって聞いて凄く嫌だった
このままめんどくさがって帰っちゃえばよかったのに
重い頭を振り払い私達の教室がある校舎へ入る
まだ教室はしまってないと思う
「……轟くん
私と付き合ってくれませんか」
ドアをあける手がピタリと止まる
今、真っ最中だった
タイミング悪いな
どうしよう…ここにいたらバレちゃう
逃げる？
でも返事も気になるし
·
・
「……おう？」
＿＿え？
今、了解した？
承諾したの？
焦凍はあの子と付き合うの？
嘘でしょ
「＿＿嘘だと言ってよ
神様」
知らずのうちに流れた涙を拭こうともせず私は
忘れ物を取ることもなく家への道を全力で駆け出した
ずっと走る
息は切れ
肺が焼ききれそうになり視界が歪み頭が痛くなる
信じたくなくて
ひたすら走った
私は
人生で初めて失恋した
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月亜(プロフ) - Fantomu∞Rosarioさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね…！！ (2019年10月21日 17時) (
レス) id: 38a0960158 (このIDを非表示/違反報告)
Fantomu∞Rosario - 月亜さんこんばんはFantomu∞Rosarioです！！先程此方の作品を読ませて頂いたところヒロインと焦凍君は幼馴染ですがどんなラブコメになるのか楽しみです♪ヽ(´▽｀)/今後の内容をお待ちしてます(^_^)v (2019年10月20日 23時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2019年10月17日 18時
