2話「私と轟」 ページ2
轟と私は所謂幼馴染って奴だ
幼稚園も一緒
家も近く
そして親同士もすぐ仲良くなり
轟と私は小さい頃からよく遊んだ仲だ
当然小学校も中学校も一緒
そして、高校も一緒
10年以上一緒にいる
昔は「焦凍、焦凍」と無邪気に呼んでいたものだが、中学校に上がると轟焦凍親衛隊が出来ていた
…本人達はファンクラブと言っているが私はそう呼んでいる
そいつらがお察しの通り私に言う訳だ
「お前いくら幼馴染だからって轟様に近付きすぎよ！」
轟様、なんて言うぐらいだから相当過激な親衛隊な訳で、色々悪い噂が後を絶たないわけだ
まぁ当時の私はメンタルが弱く一旦轟と距離を置いた訳だ
だが轟にガチギレされた為「焦凍」呼びから「轟」呼びにする事で落ち着いた
轟、と最初に呼んだ時もブチ切れされた
凍るかと思った
まぁそれでも嫌がらせは合ったんだけど…それは一生轟には秘密だ
今は轟も私も高校1年生
雄英高等学校ヒーロー科1年A組
焦凍は推薦
私は一般受験で受かった
最初こそ轟は親父を見返す…なんてピリピリしていたが今はだいぶ落ち着いている
今日は夏休みなのでヒーロー基礎学だけで終わりだ
突如靴箱を開けた轟が「お」と声を上げた
「どうした？」
「手紙が入ってる」
轟が手紙をこちらに見せてくる
そこには綺麗な文字で「轟焦凍さんへ」と書かれている封筒だ
ご丁寧にハートのシールで止められていた
差出人は書かれていなかった
「…ラブレターじゃん」
そう言うと轟は少し首を傾けた
「ほら中学の時から何枚か貰ったでしょ？好きです付き合って下さいって奴」
そう言うと思い出したのかあぁ、と顔をした
「返事しなよ？」
「…そうか」
轟は手紙を見ること無く鞄にしまう
「流石に中身は見ようよ」
「めんどくせ「見ろ」…後でな」
帰りまでに見てなかったらぶっ飛ばすそう思いながら教室へと足を進めた
その日の帰り
「手紙見た？」
私が問いつめると轟は鞄からまだ封も開けてない手紙を取りだした
そして渋々読み始める
「轟くんへ
今日、ヒーロー科の授業が終わったらすぐ裏庭に来てください…だって」
「いやだってって言われても…てか早く行きなよ」
呆れながら轟の荷物を持つ
「ほら、」
轟の背中を押した
＿胸がズキズキ苦しいのを知らないフリしながら
「なぁA…」
「んー？」
「裏庭ってどこだ」
…この天然野郎は入学して4ヶ月が経とうとしているのにまだ学校の事を知らない様でした
広いから無理はないんだけど…
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月亜(プロフ) - Fantomu∞Rosarioさん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね…！！ (2019年10月21日 17時) (
レス) id: 38a0960158 (このIDを非表示/違反報告)
Fantomu∞Rosario - 月亜さんこんばんはFantomu∞Rosarioです！！先程此方の作品を読ませて頂いたところヒロインと焦凍君は幼馴染ですがどんなラブコメになるのか楽しみです♪ヽ(´▽｀)/今後の内容をお待ちしてます(^_^)v (2019年10月20日 23時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2019年10月17日 18時
