笑顔を76つ ページ29
Aと爆豪は無事に救出出来た
「緑谷そっち無事か？」
『うん！轟くんの方は！？逃げきれた！？』
「多分な 奴の背面方向に逃げてる。プロ達が避難誘導してくれてる」
『良かった！奪還は成功だよ！』
「そうか…Aは？Aはどうなった？腕、大丈夫か？」
ずっとそれだけが気がかりだった
腕を庇って戦っていたしやけどを負っていたし
多分自分の"個性"で冷やしているとはいえ相当な痛みだろう
『それが…気を失っちゃって…切島くんがおんぶしてくれてるよ』
緑谷の言いにくそうな声に血の気が引く
「…大丈夫そうか？苦しんでねぇか」
『少し…苦しそう』
「…！…そうか…っ」
何もしてやれない自分の無力さに腹が立ち唇を噛み締める
「Aの事は…任せたぞ」
『うん！』
プツ、と通話が切れる
今すぐAの側に行って抱きしめてやりたいけれど俺にはそれが許されない
これはAは突き飛ばした罰なのかもしれない
大切だ、と言っておきながらもそれぐらいしかやってやれる事がなかったからか
無事で良かった
俺に言える事はその一言しかないのが悔しい
前のままだったらもっと言ってやれることは沢山あったはずだ
「轟さん…あまり気を負いすぎないで…」
俯いて地面を睨みつける俺に八百万が恐る恐る言った
「気を負いすぎんなって…！…約束したのに！守れなかった！Aの事は絶対にこれ以上傷付けないって決めたのに！俺のせいであいつは攫われたも同然だ！！
俺があんな事言わなきゃ、Aは無事でいたハズだ！！
何が分かんだよ！俺とAの何が…っ！！…くそ…っ！！」
全部ぶちまけてしまった
涙も一緒に零れ落ちてきて、地面に落ちる
「…でももう終わった事を繰り返す必要なんてないでしょう
轟さんがそんな表情してましたら氷宮さん心配なさいますわよ」
「Aは俺の事が嫌いに決まってる！分かってないのに…なんで…」
「分かりますわ！」
八百万が俺の事を鋭く睨む
「まだ分からないのですか？！轟さんは結局逃げているだけでしょう！
たしかに私は部外者です！ですが…氷宮さんの友達であり、2人の仲間です
轟さんは知らないでしょうが…前、芦戸さんにからかわれて氷宮さん、貴方の事を喋ってました
凄く嬉しそうな、見た事のないような顔で貴方の事を褒めてましたし…大切な幼馴染だと私は思ってるとも言っていました」
逃げているだけ…？
「轟さんもそうでしょう？」
八百万に諭されて、俺は肩の力を抜いた
「…悪ぃ、カッとなった
……ちゃんと話してみる」
そう言うと八百万は満足げにうなずいた
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月亜(プロフ) - あるじゃんさん» 話数がギリギリだったので無理やり終わらせたんです(小声)ですが番外編なども考えていたのでこれからの雄英生活も書いていこうと思います！コメントありがとうございました (2020年4月13日 8時) (
レス) id: 6aa5747d2c (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - 終わり.....っぽいですかね....?すごく面白かったです！まだまだ原作沿いで轟くんとの雄英生活を見ていきたいです！頑張ってください！ (2020年4月13日 3時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とても面白いです！これからも頑張ってください (2020年3月26日 16時) (レス) id: fdffda99bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2020年3月13日 11時
