笑顔を70つ ページ23
No.side
敵連合のアジトであるバーで、爆豪とAが椅子に座らせられ拘束されていた
Aの腕は皮膚がただれ、見るも痛々しくなっていた
「Aちゃんの腕、痛そうです！荼毘くん少しは手加減してください！」
そんなAを見て敵の1人、女子高生のトガヒミコがツギハギ男こと荼毘に言った
トガを一瞥し、荼毘はため息をついた
「そのまんまにしときゃこいつは逃げてたんだよ。コンプレスの"個性"で運べてりゃこんな事にはなってなかったけどな」
それでも頬を膨らませ怒るトガにワープゲートの黒霧が近付いた
「トガヒミコの言う通りですよ、荼毘
こんなんじゃ勧誘にもなりません…手当でもしておきましょうか」
「まて、黒霧」
包帯を取り出す黒霧にストップをかけたのはリーダー格の死柄木弔だ
「勧誘に成功したらしてやろう」
「ですが、このままじゃ腕を切断しなくてはならなくなるかもしれませんが」
そうなると勧誘に成功したとしても駒としては使えなくなる
それに気付いた死柄木は舌打ちをしてそっぽを向いた
黒霧はAの細い腕に薬と包帯を巻く
「お…にい…ちゃ…」
Aがボソ、と呟いた
「お兄ちゃんだとよ、黒霧」
「違いますよ、きっと荼毘の事でしょう」
「何で俺だよ」
Aの目の前にいた荼毘がAの前から退いた
その時、Aの柔らかな頬に一筋涙がつたる
「…！泣いてます！黒霧さん、痛くしすぎなんじゃないですか！？Aちゃん辛そうです！」
トガが敵とは思えない程心配そうにAを見つめた
「ふーん…表情はないのに泣けるんだ」
そんな様子を見た死柄木がニヤリ、と妖しく笑う
死柄木がAを攫った理由は表情が無く、感情を閉じ込めているように思えたからだ
それなら自分達の駒になってくれるんじゃないかと死柄木は思うのだ
「焦凍…」
くぐもった声色でうなされたようにAは言う
「焦凍？誰ですか？」
トガは起きていないAに話しかけた
「体育祭で2位だった奴だ」
珍しく荼毘がトガの質問に答える
そんな様子にトガは少しだけ疑問を持つがそれを振り払いAの顔を見つめた
「Aちゃん、顔が綺麗です！可愛いです、刺してみたいです！」
「オイオイ…折角の駒だぜ？」
「…仕方ないから今日はやめときます」
死柄木になだめられトガは構えていたナイフを下ろした
「えへへ、敵連合に2人目の女の子だぁ…嬉しいなぁ」
トガはAの頬を撫で、怪しく笑うのであった
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月亜(プロフ) - あるじゃんさん» 話数がギリギリだったので無理やり終わらせたんです(小声)ですが番外編なども考えていたのでこれからの雄英生活も書いていこうと思います！コメントありがとうございました (2020年4月13日 8時) (
レス) id: 6aa5747d2c (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - 終わり.....っぽいですかね....?すごく面白かったです！まだまだ原作沿いで轟くんとの雄英生活を見ていきたいです！頑張ってください！ (2020年4月13日 3時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とても面白いです！これからも頑張ってください (2020年3月26日 16時) (レス) id: fdffda99bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2020年3月13日 11時
