笑顔を59つ ページ12
「ふぇぇ…ありがとうAー…って頭大丈夫？！」
…会って数秒で罵倒された？
「血ぃめっちゃ出てんぞ？！」
「は？血？…あぁ、さっき打った所か…ってうわ」
吹っ飛ばされた時に打った頭の後ろを触るとヌルッとした液体が手にベッタリと着いた
「おでこも切れてるよ？！なんで？！早く医務室行こう？！」
三奈が私の肩を持って歩き出す
「痛いか？！おんぶした方がいいか？！」
上鳴もオロオロとこっちを見ている
「ううん、平気。大丈夫だよ、ありがと」
2人が大袈裟すぎて自分が驚く程冷静な気がする
三奈に支えてもらいながら医務室に行ってリカバリーガールに治癒してもらう
「…疲れた……」
思わず呟く
「とりあえず校舎内のベットで休んどきな」
「…緑谷はいいんですか？」
私よりどう見ても重症なのにベットでモニターを見ていた緑谷を見て言っ
「あ、僕は見とくからいいよ！」
「そうなんだ」
緑谷の事だから滅多にない機会だし見たい！って感じかな
また三奈と上鳴に支えられるが上手く歩けない
「無理すんなって！俺が抱えるから！」
って言って結局上鳴におんぶしてもらった
「お！八百万〜一番乗りだったよな！」
「はい、有難い事に…って氷宮さんどうされましたの？！」
ヤオモモが悲鳴に近い声をあげる
多分力なく項垂れて上鳴におんぶされている私を見たのだろう
「頭怪我して治癒してもらったから体力無くなっただけらしいけど結構重傷だから寝かせといていい？」
「えぇ！もちろんですわ！さ、こちらに」
ゆっくりとベットに下ろされ、布団をかけられる
毛布がなんだか薄く感じられる
毛布の中でくるまって寒さを耐え凌ぐ
おぶわれている時にヒーターとか外してしまったから寒い
三奈がもってたはずなんだけど起き上がって声に出すのもだるいしな
「上鳴、そっち布団余ってねぇか」
「余ってるぞ？寒いのか？」
「俺じゃねぇけどな」
焦凍と上鳴の会話が聞こえた
俺じゃないなら誰なのかな、と何となくそう思う
「ほら、寒いだろ」
焦凍の声が近くで聞こえたと思うと更に暖かくなり重くなる
もう1枚布団が追加されたんだろう
「…ッ……」
「無理に声出さねぇでいい。休んどけ」
…やっぱり焦凍は優しいや
「あっA気付かなくてごめん…」
三奈にいいよ、とでも言うように頷いた
「…もう寝とけ。おやすみ」
頷いた時の力の無さに気付いたのか焦凍が言う
その声につられて目を閉じた
体力課題だな…今日から毎日走ろうかな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月亜(プロフ) - あるじゃんさん» 話数がギリギリだったので無理やり終わらせたんです(小声)ですが番外編なども考えていたのでこれからの雄英生活も書いていこうと思います！コメントありがとうございました (2020年4月13日 8時) (
レス) id: 6aa5747d2c (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - 終わり.....っぽいですかね....?すごく面白かったです！まだまだ原作沿いで轟くんとの雄英生活を見ていきたいです！頑張ってください！ (2020年4月13日 3時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とても面白いです！これからも頑張ってください (2020年3月26日 16時) (レス) id: fdffda99bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月亜 | 作成日時：2020年3月13日 11時
