笑顔を49つ ページ2
「感化され取り繕うとも無駄だ
人間の本質は易易と変わらない」
「時代錯誤の原理主義だ
飯田、人殺しの理屈に耳貸すな」
「いや、言う通りさ。僕にヒーローを名乗る資格など…ない」
飯田が手を握りしめた
そんな訳ない。飯田は…委員長として何回も私達を助けてくれた
「それでも…折れる訳にはいかない…
俺が折れればインゲニウムは死んでしまう」
しっかり言い放った飯田に「論外」と吐き捨てヒーロー殺しが襲いかかる
その瞬間、私は氷を繰り出した
「A？！お前、体…！」
「体は動かないけど"個性"は使える！」
と言っても、腕が動かせないからコントロールがすごく難しい
必死に応戦するも全然当たらない
その時、飯田の手にナイフが突き刺さった
２回目は自分から刺さりに行ったようなものだ
「何して…っ！」
ピク、と指が動いた
動けるとわかった瞬間私は立ち上がった
「あー…必要なかったか」
上を見上げれば飯田と緑谷がヒーロー殺しに飛び掛かっていた
その瞬間、動きが止まる
「畳み掛けろ！」
炎と氷と蹴りが一気に襲いかかる
私は氷壁を繰り出し飛び上がった2人を安全に回収する
「立って！まだアイツは…あれ？」
ヒーロー殺しは氷の上で項垂れていた
「…流石に気絶してる…？っぽい…？」
「じゃあ拘束して通りに出よう。なにか縛れるもんは…」
「念の為武器は全部外しておこう」
「じゃあ私氷全部破壊しとく」
氷に左手を付ける
「えぇ…何でしょうか」
付けようと思ったのだが、手首を掴まれた
「お前、もう腕限界だろーが。めっちゃ庇ってただろ？"個性"使う時も立ち上がる時も
お前の"個性"は手にも負担がかかるんだから…辞めとけ」
「…ありがとう。でも私に出来る事ってこれぐらいしかないから」
そう言って彼の手を優しく振り払う
「…ダメだ
ていうか、怪我させねぇようにアイツの所においといたのに…」
「大丈夫だって。心配性すぎるよ」
「だって…お前…よく怪我するじゃねぇか…交通事故にも何度あった事か…」
「2回だね。そんな多くないよ」
それでも唸る彼の頭をポン、と叩いた
「焦凍、大丈夫。確かに両腕やったけど左手は少し捻っただけだから」
そう言ってから、自分が何をしたのかを気付いた
「あっ…ごめんっ！…なさい」
しかも焦凍呼びにしちゃったし…怒ってる？
「？急にどうし…あぁ…気にすんな」
そう俯いた轟くんの後ろにオドオドしている緑谷が見えて、少し苦笑してしまった。
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月亜(プロフ) - あるじゃんさん» 話数がギリギリだったので無理やり終わらせたんです(小声)ですが番外編なども考えていたのでこれからの雄英生活も書いていこうと思います！コメントありがとうございました (2020年4月13日 8時) (
レス) id: 6aa5747d2c (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - 終わり.....っぽいですかね....?すごく面白かったです！まだまだ原作沿いで轟くんとの雄英生活を見ていきたいです！頑張ってください！ (2020年4月13日 3時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とても面白いです！これからも頑張ってください (2020年3月26日 16時) (レス) id: fdffda99bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月亜 | 作成日時：2020年3月13日 11時
