13品目�� ページ10
騒がしさに身を任せていればもうかなりの時間が過ぎていたようだ。ラストオーダーはとっくに過ぎており、時間も時間のためお開きとなる。鬱先生やコネシマさん方は二次会に行くようだ。私も誘われたが、お断りさせてもらった。
お酒が弱い方々はすっかり酔っ払っているようで、シャオロンさんはトントンさんに引きずられており、チーノくんはぐで、と私にもたれかかってくる。身長差がかなりあるため正直重たいのでよけてほしいが、赤い顔でぽやぽやしている様子がどこか放っておけない。緩く背中に腕を回し、とんとん、と優しく叩けば、幼子のように「うぅ〜…」と唸り声が聞こえた。
「大丈夫？お水もらってこようか？」
ci「いや…だいじょぶ……」
「あは、顔真っ赤。かわいい」
ci「へ、」
zm「オイチーノお前いい加減離れろや！」
なんだか親戚の子が愚図った時の様子と重なって見えて母性が擽られる。赤く染まった頬を親指でなぞると、口を半開きにしたままチーノくんが固まった。ただでさえ火照った頬がさらに熱くなっていく。
と思えばべリッと音がしそうな程激しく引き剥がされ、惚けた彼はそのまま鬱先生へと預けられたようだ。引き剥がした張本人を見上げれば、どこか不貞腐れた様な表情のゾムさんが。まだ店前だったから騒がしかったかな。それかご飯が足りなかったのか。
きょとりと見上げていれば右手を取られる。お酒が入ったからか少し熱い体温と大きな手。あれ、何で私、希さんと手を繋いでいるんだろう。
zm「…ほら、帰んで」
「あれ？ゾムさんは二次会行かないんですか？」
zm「こんな時間に一人で帰すわけにいかんやろ」
「一人でも帰れますよ」
zm「しつこいで。黙って送られとけや」
「…はぁい。では皆さん、今日は本当にありがとうございました！楽しかったです。今度お店にも来てくださいね」
em「はい。お気をつけて」
kn「おう！今度行かせてもらうわ！」
ut「おこめちゃんまたね〜！」
rb「気ぃつけて帰れよ〜」
会釈をしてから手を引かれるまま帰路に着く。普段こんなに賑やかなことは珍しいからすごく楽しかった。
rb「見たぁ？ゾムのやつ」
sha「見た見た。独占欲バリバリやん」
kn「これはチーノいい仕事したなぁ！」
ci「え？何？」
ut「でも見た感じ付き合ってる風じゃなかったよね」
shp「もしかしてゾムさんも気づいてないんとちゃいます？」
tn「いやいやいや、最後あんなに牽制してきといてそんなことある？」
ut「いやワンチャン有り得るで…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 974人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フラスコ(プロフ) - 初コメ失礼しますすす。キャラ一人一人の喋り方が脳内再生されるように流れてきて、読んでてすごく楽しいです…！夢主ちゃんも鈍感な感じが可愛く、これからの展開にワクワクが止まらないので応援しております∩^ω^∩！ (2021年1月21日 12時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
柚里(プロフ) - 音符さん» 音符さんいつも拝読やコメントありがとうございます！続編の方もよければよろしくお願いします！ (2021年1月19日 21時) (レス) id: b9d332811b (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - 続編きちゃーーーー！！ (2021年1月19日 7時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚里 | 作成日時：2021年1月19日 6時
