私の彼氏はジニョンさん。

JINYOUNG ページ15

JINYOUNG *side*


楽しかった時間はあっという間に過ぎて、空は夕焼けで赤く染まり始めていた。



JN「今日、Aと遊園地来れて、良かったよ。僕。」


つぶやくように言うけど、Aから返事は返ってこなくて、不思議に思ってAの方を見る。



ん？どこ見てるんだ？


Aはボーッと一点を見つめていた。


その目線の先には、







観覧車…？



ここの遊園地はソウルに唯一大きな観覧車があることでも有名だったりする。



乗りたいのかな？


JN「最後に…観覧車でも乗る？」



そう聞くと、



ゆっくりと僕を見て、


何かを決心したように頷いた。



「乗りたい…。」




そこからまた2人で手をつないで、観覧車の乗り場に向かった。



ハッ！！

そういえば浮かれててすっかり忘れてたけど、Aに聞かなきゃ！！


学校で、、、

花、とか、、

指輪、とか、、


もらうのか、、




気になる！！！！！！！！




もう一度しっかりとAの手をつないで観覧車の中に入った。



_______


ゴンドラに入ってAを座らせる。



入ってすぐにAに事実確認しようと思って見ると、なんだか顔色も悪いし俯いてる…


気分悪いのかな？


JN「A、大丈夫？気分悪い？」


Aはふるふると首を横に振って、向かい合って座ってる僕の手を強く握って、ゆっくり顔を上げた。



そして、外を見て


「うわぁ、綺麗…」


そう言って涙を流した。

JINYOUNG→←YOU

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す