松島くん、拾いました。2

お菓子作り。 ページ9

ソウ「ん〜...なんかあまいにおいする...。」






「あれ、マツシマくんおはよ。」






ソウ「ん、おはよぉ。


おねーさん、なにしてるの？」







日曜の午後キッチンに立っていると、ソファでお昼寝していたマツシマくんが寝起きでふわふわしたまま近寄って来た。






まだ頭が起きてないんだろう、全部平仮名に聞こえる。笑







平日は分からないけど、土日はいつもお昼寝しているから疲れてるんだと思って、休日は家事変わるよと言ったら、朝まで夜更かししてるから眠いの、と彼は笑う。







せっかく心配してあげたのにまさかの答えでムカついたから(?)、そんな不規則な生活してると身長伸びないよ、と言ったら、もう身長止まってるから！！！といつもの独特な笑い方で彼は言う。








でも私は知っているもんね。



マツシマくんが時々やたらとカルシウム取ったり、身長が伸びるためのサイト(?)を携帯で一生懸命読んでること。







私より少し大きいから160センチ後半か、170センチ前半くらいなのかな。






確かにお兄ちゃんや風磨、それと中島くんよりは小さいけど、別に彼が特に小さいと思ったことはない。






むしろ平均的な高さだと思っていたんだけど、彼が気にしているのでとことんイジることにした。笑








「ん、バレンタインのお菓子作りだよ。」






ソウ「えっっ！？？待って誰にあげるの！！！？風磨くん！！？？」







カッと大きな目を更に見開いて、飛び付いてきそうな勢い。




そんな驚くこと？笑








「風磨にもあげるけど...職場の人だよ。」







ソウ「あっ分かった！職場恋愛だね！！」







「だぁっもう、違います。みんな義理だよ。」







絵に描いたような、手をポンと叩く動作。





いや、それ本当にやる人初めて見たな。







中島くんといい、チーフといい、マツシマくんといい、みんなそんなに職場恋愛が好きなの？？？(?)

どっちにしろ罪。→←飼い主。

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