優しすぎるから。 ページ7
「そういえば...記憶、って何も覚えていないの？」
ソウ「あー...なんにも、って訳じゃないかな。思い出した部分もあるの。思い出したくなかったのが殆どだけどね。笑」
「え、じゃあ勝利は、」
風磨「は？勝利？」
風磨の目の色が変わる。
そりゃそうだ。勝利と連絡を取っていることがバレてしまうんだもの。
またあの関係になっているとも思われたくないし、何よりマツシマくんにはバレたくない。
...さて、どう説明しよう。
「...もうそういうのじゃないから。この前偶然会って少し連絡を取ってるだけ。
マツシマくん、勝利から電話が来た時少し様子が変だったから。何か知ってるのかな、って思って...。」
ソウ「...俺も正直、まだ曖昧なんだけど。
なんか、聞いた事ある名前だなって思って。でももうそれ以上は思い出せなくて。」
風磨「そっか。いいよ、焦って思い出す必要はないし。」
ソウ「...うん。」
彼は納得してなさそうな顔で返事をして、また俯いた。
苦しいのかな。
自分のために思い出せないことも、風磨のために思い出せないことも。
彼は優しすぎるから、きっと後者のことで苦しんで焦っていっぱいいっぱいになっていたのかな。
何も知らなかった。
聞かない方がいいのかな、なんて彼から逃げていたのにね。
私だけが何も知らずに呑気だったんだ。
風磨「んじゃ、俺帰るわ。」
「えっ、」
風磨「え？何、ふうまくん帰らないで〜って？
...わりぃけど、お前は恋愛対象じゃねぇんだわ。」
「あら奇遇ね、私もよ。」
ソウ「ぶふっ、」
あまりにも深刻そうな顔で言う風磨の悪ノリに乗ったら、隣でマツシマくんが吹き出した。
風磨「,..安心しろって。まっしまは連れてかないから。」
「...でも、」
風磨「まっしまが家にいたら女とセックs...じゃなくて、夜の営みできねぇじゃん？」
「...言い換えてももう遅いから。」
風磨「ってことで、まっしまの物は後で送るから。んじゃね。」
「え、ちょ、」
椅子を元の位置に戻して風磨はコートを羽織る。
彼をここに居させてもいいのかな。
こういう大事な時にふざけるの、意外と感謝してるよ、風磨。
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みる - はじめまして。コメント失礼します！！このお話とはまだ出会って3日ですがすっごい好きです！！忙しいと思いますが更新楽しみにまっています！！ (2020年5月22日 15時) (
レス) id: 0659994221 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎま(プロフ) - 松嶋奈々子の山なしだと、松鳥になっちゃうなあ笑笑って思いながら読みました笑 これからも更新頑張ってください！！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: eb05d149fd (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - かみるさん» 更新が遅くなって申し訳ありません。ありがとうございます。引き続きお楽しみ頂けたら嬉しいです。 (2019年3月13日 22時) (レス) id: 8ef3ed792b (このIDを非表示/違反報告)
かみる - 初めまして！この作品大好きです!!!更新楽にしています！ (2019年3月11日 20時) (レス) id: bc0982e177 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - このはさん» ありがとうございます！毎日とは行きませんが頑張ります。これからもどうぞお楽しみください。 (2019年2月18日 21時) (レス) id: 8ef3ed792b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2019年2月12日 19時
