義理とGODIVAと私(?)。 ページ11
何とかお菓子を作り終え、後から2人のLINEに気づき、中島くんの分、私が食べちゃおうかなと考えた。
中島くんが本命を欲しがるのは今年だけじゃないからもう毎年の恒例なんだけれども、そんなんでめげる私ではないので(?)勿論今年も義理だ。
風磨はGODIVAが返ってくるのが確定したのでラッピングの袋にアザラシのシール貼ってあげた。
だって風磨に似ていたんだもん。笑
「ねぇ、このアザラシ風磨に似てない？」
ソウ「ぶふっ、ほんとだ！！そっくり！笑」
マツシマくんも認めたから大丈夫！うん！(?)
冷蔵庫がチョコレートの香りでいっぱいになると、彼は冷蔵庫開けるだけで幸せな気分だね、と笑った。
作り終えた彼の分のお菓子を渡すと、もうそれはそれは嬉しそうに笑う。さっきまで目の前で作る工程を見ていたというのに。笑
ソウ「おねーさん、ありがとう！！美味しかった！！！」
「はいはい、それは良かったです。」
ソウ「ホワイトデーのお返し、あんまり期待しないで欲しいけど...が、頑張るね！」
お菓子って工程がめんどいし難しくない？俺分かんなくなって頭爆発しそう、と彼は苦笑い。
料理が上手だから大丈夫だと思っていたけど、頭の容量の方なのね？笑
「マツシマくん"すっごい馬鹿"なんだもんね？笑」
ソウ「なっ！？いや、えっと...はいそうです。自分で言いました。笑」
えへへ、と笑う彼を見て思わず笑ってしまうと、彼はそんな私を見てもう一度笑う。
「どうしたの、マツシマくん？」
ソウ「あ、ううん、何でもない。
...ね、おねーさん。」
「ん？」
ソウ「...ちゃんと、ちゃんと全部話すから。
もう少し、時間ちょうだい。」
「...うん。ゆっくりでいいよ。」
全部、だって。
無意識に、まだ言えてないことがあるんでしょ、ってプレッシャーを掛けてしまっていたのかな。
私は別に構わないのに。
貴方のことは知りたいわ。
でも、貴方にしんどい思いをさせてまで知りたくはないの。
まだ、貴方の呼ぶ"おねーさん"に浸っていたいのよ。
寝起きの少し掠れた声も、甘える時のふわふわの甘すぎる声も、体調が悪い私を心配する時の優しすぎる声も、まだ独り占めしていたいのよ。
でも、恋じゃない。
中島くんが好きそうな、甘い甘い少女漫画は苦手なの。
だって私はマツシマくんの飼い主さんだもの。
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みる - はじめまして。コメント失礼します！！このお話とはまだ出会って3日ですがすっごい好きです！！忙しいと思いますが更新楽しみにまっています！！ (2020年5月22日 15時) (
レス) id: 0659994221 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎま(プロフ) - 松嶋奈々子の山なしだと、松鳥になっちゃうなあ笑笑って思いながら読みました笑 これからも更新頑張ってください！！ (2019年12月23日 21時) (レス) id: eb05d149fd (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - かみるさん» 更新が遅くなって申し訳ありません。ありがとうございます。引き続きお楽しみ頂けたら嬉しいです。 (2019年3月13日 22時) (レス) id: 8ef3ed792b (このIDを非表示/違反報告)
かみる - 初めまして！この作品大好きです!!!更新楽にしています！ (2019年3月11日 20時) (レス) id: bc0982e177 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - このはさん» ありがとうございます！毎日とは行きませんが頑張ります。これからもどうぞお楽しみください。 (2019年2月18日 21時) (レス) id: 8ef3ed792b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2019年2月12日 19時
