上京するときの話 ページ42
_半年前
「アンタ、いつまでここに住むつもりなんよ。」
『え？』
お母さんの予想だにしなかった一言に、思わず口に咥えてたお煎餅を落としてしまった
「せやから、あんた上京しいひんつもり？」
『え？上京？？？』
京都府民…上京？
「この後に及んで、もう"京"都におるやんっていう冗談は通じひんで。」
『そ、そんなん言わへんし。』
バレてる。
「もう、あんた以外のメンバー全員上京したはるんやろ。」
『そうやけどー』
「お姉ちゃんもお兄ちゃんも、就職と同時に一人暮らしし始めたんに。」
『うっ。』
「これから、東京での仕事も増えるやろうし、そろそろお母さん自立してほしいわ。」
『す、するもん！そんなに言うんやったら、上京したる！！』
____数分後
『もしもし、淳太くん？』
【うん、どしたん】
『あのさ？上京ってどうやってすんの？』
【は？】
淳太くんに連絡を取り、早速次の日の朝東京へ。
『淳太くん！！ごめん！遅なった！』
淳「どした？なんかあったん？」
『なんか、新幹線遅れてて。』
淳「それはしゃーないわ。お疲れ。」
さすが、30代。大人の余裕。
よっ、ジェントルマン
淳「それより、お前…」
『ん？』
淳「上京ってどうやってすんの？なんて電話初めてなんやけど。」
『え、だって、知らんもん。お家っ子やもん』
淳「お家っ子にも程があるやろ」
『程がないお家っ子なんです』
淳「開き直んな」
あ、ジェントルマンちゃうかった。
淳「はぁ…とりあえず、どっかカフェでも入るで。」
『はーい』
淳太くんに黙ってついていくと、着いたのはなんか洒落てるカフェ。
さすが最年長。ええとこ知ってんなぁ
案内された席に座って、適当に飲み物を頼むと、なぜか淳太くんはテーブルに紙とペンを置いた
『ん？』
「ん？ちゃうやろ。ペン持って。」
『あ、はい。』
「まず、住む物件の条件書く。」
『条件……』
そう言われても、思い切りでここまで来たし、なんも考えてへんわ。
とりあえず、適当に書くか
『…っと。これで。』
淳「…あほ？」
『ええやん、これ大事やで』
淳「"ええとこ"だけでええわけないやろ！」
『えー、なら…』
・オシャレ
・内装、外装が綺麗
・広い
・天井高い
をプラスした
『天井が高い家ってホント良いわね』
淳「ええ加減にせえ」
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ゆずぽんず(プロフ) - 結愛さん» コメントありがとうございます！身長と誕生日同じなんですか！？すごい！！これからも頑張るのでよろしくおねがいします！ (2019年8月8日 20時) (
レス) id: ca914595db (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - コメント失礼します！最近この作品を見つけて、すぐにファンになっちゃいました！(*^^*)ドンピシャで誕生日、身長が実際の私と同じで最初はとてもびっくりしました…！！笑 これからも素敵なお話楽しみにしています！^^* (2019年8月8日 19時) (レス) id: 54b9345723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：__ゆずぽんず☆°＊.・°. | 作成日時：2019年7月10日 1時
